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2022年3月7日(月)

やさしく強い経済 VS 新自由主義

内部留保に課税を

党の提案は「一石三鳥」

大門議員が語る

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(写真)大門みきしさん

 岸田文雄首相は自民党総裁選で「新自由主義の転換」をいい、金融所得課税の強化を掲げましたが、首相になると立ち消えに。格差是正の具体策がありません。大門みきし参院議員・比例予定候補は、経済を停滞させた新自由主義の対案として、経済を成長させる党の提案を分かりやすい語り口で解説しています。

成長の好循環

 大門議員 内部留保の一定部分を国民に還元し、賃金引き上げに使ってはどうか。

 岸田首相 どちらが有効かという議論。政府としては賃上げ税制など分配が適切になる仕組みを用意した。

 2月25日の参院予算委員会のやりとりです。2012~20年で大企業がため込んだ内部留保は約130兆円も増えました。賃金を低く抑え、法人税を減税してきた結果です。

 岸田首相がいう「賃上げ税制」とは給与を引き上げた企業の法人税を減税するというもの。安倍政権の13年度から実施されているのに賃金は減っており、税の恩恵に比べて実効性が疑問視されます。

 これに対し日本共産党の提案は、内部留保課税でできた財源で中小企業の社会保険料負担を軽減し、働く人の賃上げを支援します。大企業と富裕層の一部に偏ったお金が分配されて社会全体に回り、経済成長の好循環につながります。

 ▽税の不公平是正▽賃上げやグリーン投資の促進▽中小企業支援―の「一石三鳥」(志位和夫委員長)です。

「逆転」の戦略

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(写真)たつみコータローさん

 大門さんは2月26日、たつみコータロー(辰巳孝太郎)参院大阪選挙区予定候補の国政ミーティングに出演し、「新自由主義は経団連の方針。自民党は経団連に逆らえず、転換できない」と喝破しました。

 「やさしく強い経済」のネーミングが登場したのは志位さんと本田由紀・東大教授の対談(1月1日付)でした。経済に関心がある30~40代の有権者に響く訴えをという本田さんの指摘を受け止め、志位さんが提起したものです。

 「新自由主義の考え方を逆転した『逆転の成長戦略』を打ち出すことが、共産党にもっと伸びてほしいという本田さんの思いに応える。その一つが内部留保課税。さらに成長論の政策も準備している」と明かしました。

 たつみさんは「大阪で落ち込んでいる賃金と消費をどう上向きにさせるか。中小企業を支援し、働く人の懐を温める」「共産党を伸ばすことが岸田政権を倒す一番の力。定数4の大阪で勝ち抜く」と決意表明しました。

経済政策 比べてみれば…
  日本共産党
やさしく強い経済
岸田政権
新しい資本主義
金融所得課税 強化する 手を付けない
内部留保 課税し賃上げ支援の財源に 手を付けない
賃上げ 中小企業の社会保険料負担などを軽減し促進 給与を上げた企業の減税。効果は限定的
消費税 5%に減税 減税しない

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