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2022年3月7日(月)

参院選まで4カ月

日本を良くする最大の力――共産党躍進を

北海道オンライン演説会 志位委員長が訴え

 参院選の投票日まで4カ月と迫るなか、日本共産党の志位和夫委員長は6日、北海道オンライン演説会で、「北海道では比例代表で『35万票、13%』の獲得で、いわぶち友さんの再選をはじめ5人のベストチーム全員勝利を。選挙区では松橋ちはるさんの勝利を。北海道から共産党を躍進させてください」と熱く訴え、大きな拍手に包まれました。


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(写真)感染対策をした会場で、スクリーンを活用し「はてな」リーフの内容を訴える志位和夫委員長=6日、札幌市中央区

 冒頭、志位氏は、ロシアのウクライナ侵略に断固反対を訴えました。プーチン大統領が「うその情報を流したメディアは厳罰する」との大統領令に署名したことに触れ、「最初に罰せられるのはプーチン大統領自身じゃありませんか」と批判。「こんな大統領令を出すのはいかに『世論』を恐れているかの告白です。『国際世論』による包囲こそ侵略を止める最大の力です」と力を込めました。

 国連総会がロシアの侵略を国連憲章違反だと断罪し、「即時、無条件撤退」を求める非難決議が加盟国193カ国の7割超の141カ国の賛成で可決されたことについて、「世界の理性を示した画期的な出来事です」と強調しました。その上で、植民地体制の崩壊と100を超える主権国家の誕生という20世紀に起きた世界の「構造変化」が、21世紀のいま、平和を促進する生きた力を発揮していると力説。「この力が141カ国の流れをつくり、ロシア侵略に立ちはだかっています。歴史は無駄に流れていない。ここに確信を持ち、『国際世論』を広げに広げ、ロシアの侵略をやめさせましょう」と呼びかけました。

 「参院選では日本共産党が躍進できるかどうかが最大の焦点です」と強調した志位氏は「日本共産党の躍進は、日本政治を良くするうえで『三つの力』があります」と訴えました。

 第1は、岸田政権に厳しい審判を下し、政権交代の足掛かりをつくる最大の力になることです。

 志位氏は「岸田政権と正面から対決し、内政でも、外交でも、太いところで対案を示しているのが日本共産党です」と強調。内政では新自由主義を転換し「やさしく強い経済」、外交では「戦争する国」づくりをストップし、9条を生かした「外交ビジョン」という抜本的な対案を縦横に語りました。

 この中で志位氏は、内政に関わって農林水産業への本格支援が必要だと主張しました。北海道の農業は、米価暴落に加え、岸田政権が突然持ち出した「水田活用交付金」の見直しに怒りが広がっていると指摘。「長年、転作を進めておいて、転作を続けたら助成金カットとは、『2階に上げてはしごを外す』行為です」と批判し、見直しの中止を訴えました。

 そのうえで、農業所得に占める補助金(価格保障と所得補償)の割合が、イギリス90・5%、ドイツ69・7%、フランス94・7%に対し、日本は30・2%だと指摘し、「欧州並みの農業保護を行い、食料自給率の引き上げに責任を負う政治をつくろう」と力を込めました。

 第2は、自民・公明と補完勢力による、平和を壊す「翼賛体制」づくりを許さない最強の力になることです。

 志位氏は、日本維新の会が安倍晋三元首相や自民党の一部とともに、「核共有」の議論が必要だと言いだしたことを強く批判。プーチン政権が核兵器による威嚇を行うもとで、いま世界が痛感しているのは、核兵器は人間に決して持たせてはならない「絶対悪」の兵器だということだと指摘。その時に「日本も核共有をやる」という議論は「核による脅威に核で対抗しようというもので、プーチン政権と同じ立場に身を置くことになる。それが維新の会です。戦争被爆国の政党としての資格はない」と厳しく批判しました。

 その上で、「核による脅威を取り除く方法は一つしかありません。全世界から核兵器を廃絶することです。核兵器禁止条約への参加こそ真剣に検討するべきです」と主張しました。

 また、太平洋戦争に進む時期に大政翼賛会がつくられるなか、過酷な弾圧に屈せず反戦平和を命がけで貫いた唯一の党が日本共産党だと強調し、「この党の躍進こそ、平和を壊す『翼賛体制』づくりを許さない最強の力になる」と力を込めました。

 第3は、野党共闘の大局的発展にとって何よりもの推進力になることです。

 志位氏は、昨年の衆院選で野党共闘が重要な成果をあげてきたこと、来たる参院選でも1人区の共闘を成功させるために力をつくす決意を語りました。そのうえで、13年の都議選、参院選、14年の総選挙で共産党が躍進したことをあげ、「この3連続躍進が共闘発展の力になりました。再び躍進の波を起こしましょう。それが共闘を前進させ、日本を変える一番の力になります」と力強く訴えました。

 志位氏は、共産党への疑問にズバリ答える「はてな」リーフが大好評だと紹介。日米安保条約、自衛隊、天皇の制度、社会主義・共産主義などについての共産党の立場について縦横に語りながら、「日本共産党はどんな問題でも、国民の多数の合意で社会の改革を進めます。『国民が主人公』の日本を目指していますが、それを進める方法も『国民が主人公』を貫くというのが党の大方針です。どうか、日本共産党の本当の姿を広げて、参院選で躍進を勝ち取らせてください」と訴えました。

 いわぶち友参院議員(比例予定候補)、松橋ちはる選挙区予定候補がそれぞれ決意表明。「戦争させない市民の風・北海道」の山口たか共同代表が連帯のあいさつをしました。


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