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2022年2月4日(金)

ケア労働大幅賃上げ 労働者全てに波及を

全労連が春闘方針発表

 全労連は3日、厚労省内で記者会見を開き、春闘方針を発表しました。


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(写真)会見する(右から)黒澤事務局長、渡辺正道事務局次長=3日、厚労省内

 賃上げ要求は、月額2万5000円以上、時間額150円以上▽企業内最低賃金時給1500円以上、全国一律最低賃金1500円▽ケア労働者に月額4万円以上、時間額250円以上―と掲げました。

 黒澤幸一事務局長は、「ケア労働者の大幅賃上げアクションに取り組み、すべての労働者の賃上げに波及させる」と強調。最賃1500円や、ジェンダー平等や非正規雇用差別の是正に取り組むと述べました。

 全労連は、大手回答日より1週間早い3月9日を集中回答日に設定し、ストライキを構えたたたかいで賃金相場の引き上げをはかります。

 20年以上も実質賃金が下がり続ける状況について、黒澤氏は、「財界・大企業が、春闘の破壊を狙い、労働者にものをいわせない状況をつくってきた」と批判。政府も非正規雇用を拡大するなどの新自由主義政策で財界・大企業を後押ししてきたと指摘しました。

 欧米では、コロナ禍こそ最賃を1500円程度に引き上げる施策が打ち出されていることを紹介。日本でも政府や財界からも賃上げの声があがりはじめたことに対し、黒澤氏は、「労働者が声をあげなければ上がらないことを訴え、労働組合の力を強めていく」と強調しました。


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