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2022年1月20日(木)

年齢で障害者差別するな

国会内 天海訴訟勝利へ決起集会

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(写真)車いすの上から訴訟の支持を訴える天海正克さん=19日、国会内

 65歳で介護保険申請をしなかったとして、障害福祉サービスの継続申請を認めず支給を全面的に打ち切った千葉市を相手取り、脳性まひで障害がある天海(あまがい)正克さん(72)が憲法と障害者権利条約に違反するとして裁判をたたかっています。その勝利をめざして19日、国会内で決起集会があり、オンライン含め全国から約300人が参加しました。主催は、天海訴訟を支援する会。

 天海さんは集会で、「介護保険法と障害者総合支援法は目的も理念も違う。その後の生活を考えずに障害福祉サービスを打ち切ったことは許せない」として、裁判の支援を訴えました。2015年11月に同市などを提訴。千葉地裁は昨年5月、天海さん全面敗訴の不当判決を出し、現在審理は東京高裁に移っています。

 日本障害者協議会の藤井克徳代表は、障害者差別について「障害の種別や程度によっても格差が生じて多重的な差別となる。65歳という年齢でさらに差別されていると訴えているのが天海さんだ」と指摘。「『65歳問題』は官製の障害者いじめだ」と強調しました。

 障害者自立支援法違憲訴訟弁護団にも加わる坂本千花弁護士は、日本も批准する障害者権利条約が求める「平等・公平」は社会的弱者が支援を受けることで“強者”と同じ立場になるということだと強調。障害のない65歳との公平性を理由に介護保険制度への移行を是とした千葉地裁判決の問題点を指摘しました。

 日本共産党の倉林明子副委員長・参院議員と、れいわ新選組、社会民主党の国会議員が参加、あいさつしました。


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