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2022年1月19日(水)

津波浸水域へ病院移転 異常

静岡 たけだ氏が住民と懇談

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(写真)病院の移転が計画されている現場を調査する(左から)島津、たけだ、鈴木氏ら=18日、静岡市

 津波浸水想定地域への桜ケ丘病院(静岡市清水区)移転計画をめぐって日本共産党の、たけだ良介参院議員は18日、現地を調査し、住民や市の担当者と懇談しました。日本共産党の鈴木ちか参院静岡選挙区予定候補、島津幸広元衆院議員、静岡市議団(内田隆典団長)が参加しました。

 桜ケ丘病院の移転が計画されているJR清水駅東口公園は南海トラフ巨大地震の津波浸水想定地域です。同病院の移転計画は2020年5月にコロナの影響で市長が凍結を表明。しかし病院を運営する地域医療機能推進機構(JCHO)が同年12月に市長と同公園に移転新築することで合意し、市民が猛抗議する中、21年11月から公園設備の撤去工事を強行しています。

 移転地などの視察後に行われた懇談には「輝く清水をつくる会」など三つの市民団体が参加。参加者は「公園があった場所は海から数百メートルしか離れておらず、最悪の選択だ。市長に話し合いを求めているが実現していない」「30年以内に9割の確率で大地震が来るといわれているのに、なぜ津波の浸水域に建てるのか」「災害時に医療機能が維持できるのか心配」「命を守る制度をつくってほしい」などと訴えました。

 たけだ議員は、「津波の浸水域にわざわざ病院を移転させるというのは全国でもここだけで、異常な問題だ。災害時には避難が必要とされる地域であり、ピロティ構造とするなどの対策の効果も不明だ。計画を撤回させるため力を合わせたい」と話しました。


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