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2022年1月18日(火)

「新自由主義の弊害」というなら転換する意思が問われる

首相施政方針 志位委員長が会見

 日本共産党の志位和夫委員長は17日、国会内で記者会見し、岸田文雄首相の施政方針演説の受け止めを問われ、「新自由主義の『弊害』と岸田首相は言われたが、この日本で自民党政権による新自由主義的政策によってもたらされた弊害とは何かという肝心の問題が一切語られなかった。弊害を言うのであれば、そのことへの反省や、転換する意思があるかが問われる。それを質疑でただしたい」と表明しました。

 志位氏は、岸田首相が語らなかった、歴代自民党政権による新自由主義的政策による弊害の中身こそが問題だと指摘。労働法制の規制緩和、社会保障の連続改悪、消費税の大増税などの新自由主義的政策によって「賃金が上がらない国」「成長力を失った国」になったとして、「これこそが問われている問題だ」と強調しました。「新自由主義の弊害というのであれば、どういう弊害が起き、責任・反省はあるのか、そして転換する意思があるのかをただしていきたい」と述べました。

 また志位氏は、岸田首相が演説で「さまざまな弊害を是正する仕組みを…資本主義の中に埋め込(む)」と述べた部分について、「『弊害を是正する仕組み』を『埋め込む』というが、これまでの経済の仕組みのなかに埋め込まれていた格差や貧困を是正する仕組みを片っ端から掘り返し壊してきたのが自民党政権ではないか」と批判しました。

 労働者派遣法の改悪など雇用のルールを壊し、非正規雇用が4割という状況をつくり、所得の再分配によって貧困と格差を是正する社会保障制度では自然増分を連続削減してきたと批判。「こうした仕組みを壊してきた反省があるのかも質疑でただしたい」と語りました。

 他の野党とともに追及していける問題はあるかを問われた志位氏は「敵基地攻撃や9条改憲をやめさせ、平和外交で安全と平和をつくりだす点は野党全体として協力して求めていきたい。新自由主義からの転換という旗も野党共通の旗になりうるものだと思う」と述べました。


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