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2021年12月3日(金)

6人任命 首相に求めたい

学術会議総会 会長が提起

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(写真)東京都内で開催された日本学術会議総会=2日

 日本学術会議の総会が2日、東京都内で始まりました(3日まで、オンライン併用)。岸田政権発足後初の総会で梶田隆章会長は、6人の会員が菅義偉前首相に任命拒否され、いまだ撤回されていない問題について、「一日も早く終止符を打たなければならない」と強調し、早期に岸田首相と面談し、6人の任命を直接求めたいと述べました。

 梶田氏は、任命権者である首相に対し学術会議が繰り返し任命拒否の撤回を要求してきた経過に触れながら、改めて今総会の総意として任命拒否への意見をとりまとめ、首相に文書を手渡したいと提起。さらに、首相との面談による解決ができない場合には、臨時総会を開き、次の対応を議論したいと呼びかけました。

 今総会としての任命拒否をめぐる文書は、3日に議論し、決定される見通しです。

 梶田氏は、会員からも首相交代の機をとらえた適切な対応を求める声があがっており、その第一歩として11月25日に小林鷹之科学技術担当相と面談したと報告。任命問題が活動の支障になっていることを説明した上で、解決のための協力を訴えたと述べました。

 小林担当相は総会冒頭であいさつ。任命問題への会員の懸念は理解しているとしながら、「新たな内閣と学術会議が対話を重ね、共に歩みを進めていきたい」などと述べるにとどめました。

 総会では、学術会議がよりよい役割を発揮するための改革方針(4月決定)のもと、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)、パンデミックと社会、研究力の強化、国際活動といった総合的・中期的課題を議論。科学的助言機能を強化するための会則の見直しが提案され、了承されました。会員選考過程の見直し案も討議されました。


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