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2021年12月2日(木)

学費は無償に 奨学金は給付に

奨学金の会 署名提出

宮本岳志・吉良両議員が参加

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(写真)奨学金の会の三輪定宣会長(左)から署名を受け取る吉良よし子参院議員(中央)と宮本岳志衆院議員(右)

 奨学金の会は1日、「学費は無償に 奨学金は給付に」と求める3万717人の署名を国会に提出しました。成績・家計基準の緩和など大学等就学支援法の見直し▽奨学金返還期間上限の25年への延長と、返還困難者の救済制度を拡充する▽国際人権A規約13条の無償化条項の早期実現を求めています。

 参院議員会館での提出集会であいさつした全日本教職員組合(全教)の宮下直樹委員長は「コロナで家計難になった学生への学費減免などを求めてきたが、無償教育の実現こそが重要だ」と強調。奨学金の会会長で千葉大学名誉教授の三輪定宣さんが講演し、日本はOECD加盟国のうち高等教育への公的支出が最下位だと指摘しました。

 全教の山田真平中央委員は、100万円を超える初年度納入金を用意できず、進学を断念した生徒を紹介し、「無償教育の実現に向け当事者の皆さんと力をあわせたい」と述べました。

 全国大学院生協議会小島雅史議長は「大学院生を対象にした給付奨学金制度がない。すぐにでも実現してほしい」と語りました。

 全労連青年部の稲葉美奈子書記長は、「学生時代は学費を稼ぐために働きづめ。卒業後は奨学金返済に追われる。いつまでこんな日本にするのか」と語りました。

 日本共産党からは宮本岳志衆院議員と吉良よし子参院議員が参加。「無償化を国際公約したのに、貸与奨学金のままでは世界に顔向けできない」(宮本氏)と述べました。


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