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2021年11月29日(月)

4中総決定を力に参院選必ず勝利・躍進しよう

方針やりぬく条件と可能性はある

志位委員長が結語

 日本共産党の第4回中央委員会総会は28日、前日に続いて党本部で行われ、幹部会報告についての討論を行った後、志位和夫委員長が結語を述べ、「4中総決定を生かし、参院選で必ず勝利・躍進を勝ち取ろう」と呼びかけました。総会は、幹部会報告と結語を全会一致で採択しました。2日間の討論で66人が発言。全国では、5万5086人が幹部会報告を視聴し、最大規模になりました。


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(写真)参院選勝利へ向けてがんばろうと決意を固め合った第4回中央委員会総会=28日、党本部

 志位氏は、全体として幹部会報告が積極的に受け止められ、率直な討論によって深められるとともに、参院選必勝の決意あふれる発言が行われたと指摘。「この総会は総選挙の総括・教訓を踏まえて、参院選の勝利・躍進をめざす反転攻勢への大きな転機となる歴史的総会となりました」と強調しました。

 総選挙の総括と教訓にかかわって、討論・感想で「非常にすっきりした」「展望がわいた」「これで頑張れる」などの強い確信が寄せられたとして、「党全体に次なるたたかいへの新しい活力が湧き起こっていると言えるのではないでしょうか」と述べました。

 志位氏は、長野県委員長が「次の展望が見えてきたし、視界が開ける思いがした」と述べ、6年間のたたかいをふまえ「長野県では攻めに攻め込んでいた。自民党をいよいよ信州から一掃できる条件をつくってきた。だから相手は追い込まれて、尋常ではない必死さで反撃してきた。次はいよいよ攻め落とそうという提起は、悔しがっている党員の思いにぴったりくる」と発言したことを紹介し、多くの発言でこうした受け止めが語られたと語りました。

 幹部会報告の「政治対決の弁証法」の「弁証法」との特徴づけについて、「これは私たちが理論的基礎としている科学的社会主義の世界観の根本です。物事を『一断面』でなく『変化と発展』の中でとらえる。『孤立』したものでなく『全体の関連』の中でとらえることです」と指摘しました。

 その上で、「総選挙の結果は、『一断面』だけみれば悔しい後退ですが、『変化と発展』の中でとらえれば、私たちが攻め込んだ新しいステージの中での新しい困難だということが見えてきます。これを突破すれば大きな展望が開けることが見えてきます」と強調しました。

 また、「選挙結果の全体を野党共闘内部の弱点、日本共産党内部の弱点―もちろんその克服は大切ですが―だけで『孤立』的にとらえない。支配勢力の攻撃とのたたかいという大きな対決構図の中で、『全体の関連』においてとらえることが大切です。そうしてこそ、この攻撃を打ち破る大戦略の重要性が見えてきます」と述べました。

 志位氏は、報告で述べた総選挙の総括と参院選の方針とは一体のものだとして、「総選挙の総括から必然的に導かれるものとして、参院選躍進をめざす方針を『3本柱』の方針として、提案したものです」と指摘しました。

 志位氏は、早い段階で党躍進の流れをつくれなかったこと、4年前の教訓を生かせなかったこと、中間地方選挙での後退、機関体制の弱さなどの問題でも「中央自身のとりくみが十分だったとは考えているわけではない」と強調。「全国の同志と一体に、どう打開し成功させるか、ともに学び合い、探求し、前途を切り開き、開拓していきたい」と決意を表明しました。

 参院選方針にかかわって、志位氏は、「実際にやれるか」「自力をつける自力がない」などの声について、「討論をつうじて方針をやり抜く条件はあることも明らかになったのではないでしょうか」として、やり抜く展望として次の2点を指摘しました。

 第一は、党と国民の関係に、党が前進できる新たな条件が生まれていることです。

 志位氏は、多くの発言で、ブレずに誠実に共闘に取り組んできた共産党の姿勢がこれまでにない多くの人に共感と支持を広げたことが語られたと指摘。気候危機打開やジェンダー平等に取り組むなかで、これまでは党とはまったく接点のなかった広い方々に、注目・期待・支持の流れが広がったという報告が相次いだことを紹介しました。

 第二は、「党は前進する力を持っている」ことです。

 志位氏は「世代的継承について、これまでにない突っ込んだ議論が行われ、討論で報告で提起した問題が深められました。討論全体が『重要なことはわかるが、できるだろうか』という声に対する一つの答えになっていると思います」と語り、東京の青年学生部長や北海道の副委員長の発言を紹介しました。

 このなかで、北海道の副委員長が、報告が提起した「3本柱の活動」の全てに世代的継承を貫く上で意識したい2点として挙げた、(1)「3本柱の活動」の中で数字に表れない世代的継承の変化を見過ごさずにとらえる(2)世代的継承を担当者任せにせず、あらゆる活動の中心に位置付けて党の総力をあげること―について、志位氏は「とても大切な指摘だと思います。この二つの強調は全党のものにしたい」と語りました。

 真ん中世代の同志たちの活動を応援するとりくみが報告されたことの重要性についても述べました。

 その上で志位氏は、幹部会報告で提案した「3本柱の活動」はどれも、総選挙のたたかいで全党の奮闘のなかでつくられた経験をふまえてまとめあげたものだと強調。「そういう生きた方針としてぜひつかみ、この方向にそくして中央と地方が一体になって前進の方途を探求し、見つけ出し、大きな未来ある流れをつくっていきたい」と訴えました。

 最後に志位氏は、「早く討議したくなる。早く読みたくなる。早く伝えたくなる」決定になったと述べ、一刻も早い討論・徹底・具体化・実践を呼びかけました。


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