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2021年11月4日(木)

共闘は歴史的チャレンジ

穀田選対委員長が強調

BSフジ番組

 日本共産党の穀田恵二選挙対策委員長は2日夜、BSフジの番組「プライムニュース」で、総選挙での野党共闘や改憲問題について、立憲民主党の長妻昭副代表と日本維新の会の馬場伸幸幹事長と議論しました。

 穀田氏は、総選挙での野党共闘の効果について、メディアが総選挙の対立軸を、自公の連立政権の継続か、野党共闘による政権交代か報じたことをあげて「よくここまできたなと思います。共産党が2015年9月に安保法制を廃止して立憲主義を取り戻す国民連合政府の構想をだして6年でここまできた。総選挙で大きな前進は遂げられなかったが歴史的なチャレンジを行った。今後も自公政権を倒していく、この道をしっかり歩みたい」と強調しました。

 司会が、立民の枝野代表の「(政権交代の)構えをつくることができた」という発言をあげ「その通りだと?」と質問。穀田氏は「共通政策と政権協力の合意と候補者の一本化という選挙における三つの要素を一つ一つ踏まえてやってきた。大きな前進だ」と主張しました。

 馬場氏が、野党共闘を「ただのもたれあい、野合だ」と発言。穀田氏は「明らかに違う」「市民連合の方々と長い間議論をし、憲法に基づく政治への回復、格差の是正、ジェンダー平等、さらには気候危機への挑戦、自公政治での政治の私物化を排するなどの六つの柱の政策を内外に発表し、旗印を議論して決めた。そして、政権を一緒にしようと、共産党は閣外協力で行くと明らかにしたうえで、候補者の一本化をした。その結果として62小選挙区では見事に勝っている」と反論しました。

 司会が、維新が自公との“対決姿勢”を強調しながら、大阪府内の全19小選挙区のうち、維新が15選挙区で、公明党が他の4選挙区で候補者を立てていずれも当選したと指摘し、両党で「調整」していたのではないかと質問。馬場氏は「そういうことだ」と認めました。穀田氏は「みんな知っていることだ」と述べました。

 長妻氏は「市民連合と交わした森友の改ざんの問題とか、ジェンダー平等、原発ゼロ、格差の問題などの重要な問題をすすめる力を得て政治を動かす」と共闘の意義を強調。コメンテーターの田崎史郎氏は「小選挙区で効果があったのは確かだ」と発言しました。

 穀田氏は「一番大事な問題は、自民党はこの共闘を恐れたということだ」と指摘。司会は「間違いない」と応じました。穀田氏は「自公政権は倒す必要がある。甘利(明幹事長)氏が小選挙区で落選したことは政治とカネの問題が原因だ。一方で、共闘の大義・魅力を伝えきれなかったことが維新伸長の一因だ」と語りました。

 司会が「来年の参院選で憲法改正が争点か」と質問。穀田氏は、「ならない。国民が選ぶ、選挙にむけた課題で最下位の方だ」と指摘。自公政権の目指す改憲について「安倍(晋三)首相(当時)は、国会の予算委員会の議論の中で、憲法9条に自衛隊を明記する狙いが考え方の中心だとあからさまに言っている」と指摘し、改憲の危険性を警告しました。


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