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2021年11月3日(水)

絶対得票率 自民 比例で19%

議席占有率は56%

 総選挙(10月31日投開票)で自民党が衆院定数(465)の56%を占める「絶対安定多数」を獲得し「大勝」したなどとされています。しかしこの結果は、選挙区で1人しか当選せず、2位以下の候補への投票が議席に全く反映されない現在の小選挙区中心の選挙制度の害悪の表れです。

 小選挙区で自民党は約2781万票余を獲得し、有効投票数に占める得票率は50・1%に達しました。しかし、全有権者のうち自民党の小選挙区候補に投じた票数の割合(絶対得票率)は26・3%にすぎません。

 さらに、民意をもっとも正確に反映する比例代表での自民党の得票は約1991万票で、得票率は34・7%でしたが、絶対得票率は18・9%にすぎません。一方、比例での同党の議席占有率は40・9%にのぼりました。

 自民党の比例での絶対得票率は、前回総選挙(2017年)の17・5%からは有権者数の減少などもあり微増していますが、小選挙区中心の選挙制度が議席占有率の上では民意を大きくゆがめている弊害の実態に変わりはありません。


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