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2021年10月30日(土)

JR東海に原因究明要請

リニア工事死傷 もとむら・しまづ比例候補ら

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(写真)事故現場前で黙とうする、もとむら(右から2人目)、しまづ(左)両氏ら=29日、岐阜県中津川市

 岐阜県中津川市でのJR東海リニア中央新幹線トンネル工事の崩落・死亡事故を受けて、日本共産党の、もとむら伸子、しまづ幸広両衆院東海比例候補は29日、事故現場を視察し、黙とうしました。その後、JR東海岐阜工事事務所(同市)で第三者による原因究明、工事の中止を申し入れました。木下律子市議らが同行しました。

 崩落は27日午後7時すぎ、「瀬戸トンネル」の非常口トンネル(約600メートル)の地上から約70メートルで、ダイナマイト発破後、残火薬がないか点検中に発生。2度の崩落で5人の作業員のうち2人が巻き込まれ、1人が死亡、1人が左足骨折などの重傷を負いました。

 要望書は、▽第三者による検証、原因究明まで工事の中止▽請負者が無理な工法や体制をとっていなかったか、発注者として明らかに▽工事の安全性とともにリニアの必要性を考え直す事業再評価の実施―を求めています。

 JR側は、山岳トンネル全工区の掘削工事を一時中断するとしたものの、3日間だけで、厚生労働省のガイドラインに沿っていればすぐに再開すると回答。第三者検証には明確に答えませんでした。

 もとむら氏は、命最優先、情報公開を強調し、2019年にも同市「中央アルプストンネル」の非常口トンネル工事で崩落事故が発生したが、その時点で全工区の工法をチェックしたのかと質問。明確な回答はありませんでした。しまづ氏は、ボーリング調査だけでは地質や地盤の確かな証明にはならないことを改めて確認しました。


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