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2021年10月30日(土)

日本維新の会 「審議拒否」と野党攻撃するが…

質問を自ら打ち切り

 総選挙で「身を切る改革、実行中」を売りにし自公政権との対決色を全面に出している日本維新の会。実際にやってきたことは―。(矢野昌弘)


 「私たち以外の野党は審議拒否をし、明確な代替案を提示せず」。日本維新の会は広告で、自公政権と対峙(たいじ)する野党共闘をそう中傷しました。しかし、維新の国会での振る舞いは、それと真逆です。

 象徴的なのは昨年4月14日の衆院厚生労働委員会。新型コロナウイルスの感染拡大をめぐって、日本共産党の宮本徹前議員(東京比例・20区候補)ら野党が、具体的な事実をあげて政府の対応を改善するよう求める質問をしていました。

 他方、35分の質疑時間が予定されていた維新の藤田文武前議員は「わが党の方針として、一般質疑は省略して、国会の運営を見直すべきだと訴えておりましたので、このたびは、冒頭、少し意見表明だけさせていただきまして、終了させていただきます」と宣言。政府に答弁を求めることなく、自身の意見を述べて、わずか3分で質問を終えました。

 新型コロナの感染拡大を理由に、質問時間を削った維新。コロナ禍だからこそ、充実した質疑で実効性ある対策を求めていた他の野党とは対照的です。

 維新自身が「改革」を求められるような不祥事も続出しています。

 維新に所属していた丸山穂高前衆院議員は、2019年にビザなし交流で訪問した北方領土・国後島の宿舎で、訪問団の元島民に、「戦争しないとこの島は取り返せないのでは」と暴言を吐きました。維新から除名された後も、トラブルを引き起こしています。

 また大阪維新の会副代表だった今井豊府議(当時)は、今年8月に違法献金を受け取っていたことが報じられ、府議を辞職しました。

 総選挙では、秘書だった男性を殴り略式起訴され自民党を離党した石崎徹元衆院議員を、新潟1区で維新の公認候補として擁立しています。


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