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2021年10月23日(土)

人権軽視の杉田前議員

自民山口県連 比例「上位」を強く要請

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(写真)自民党山口県連の文書

 自民党山口県連(会長、岸信夫防衛相)が、LGBT(性的少数者)や性暴力被害者をおとしめる暴言を繰り返してきた杉田水脈前衆院議員を、同党の比例中国ブロックの名簿上位に登載するよう党本部に要請していたことが22日までに、本紙が入手した要請書から分かりました。杉田氏は実際に比例単独候補では名簿上位になっており、人権を軽視する同党の姿勢が問われています。

 この要請書は16日付で、岸会長と友田有県連幹事長の連名で同党の遠藤利明選対委員長にあてたもの。

 これによると県連は、山口3区の公認争いでやぶれた河村建夫元官房長官の長男・建一氏を党本部が比例中国ブロックの公認候補としたことに、「山口県連とは何ら関わりのない候補」などと激しく抗議しています。

 そのうえで県連として、杉田氏の「名簿上位搭載にご配慮をいただきますよう、強くお願い申し上げます」と求めています。

 18日に公表された同党の比例中国ブロック名簿では、杉田氏は比例単独候補では3番目となる上位登載に。建一氏は、比例北関東ブロックに変更となりました。県連の要請が反映した形です。

 杉田氏はLGBTのカップルを「生産性がない」と攻撃。同党の会合でも女性への暴力や性犯罪に関し「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言。いずれも謝罪・撤回はしておらず、議員辞職を求める抗議行動が全国で行われてきました。

 県連会長の岸防衛相は安倍晋三元首相の実弟です。杉田氏は安倍元首相に近く、2017年の総選挙では比例中国ブロックで名簿上位という厚遇をうけ、当選しました。


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