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2021年10月7日(木)

総選挙勝利オンライン全国総決起集会

志位委員長の報告

 日本共産党の志位和夫委員長が6日の「総選挙勝利オンライン全国総決起集会」で行った報告は次のとおりです。


 親愛な全党の同志のみなさん、後援会員のみなさん、おはようございます(「おはようございます」の声)。連日の昼夜を分かたぬご奮闘に心からの敬意と連帯のあいさつを送ります。私は、常任幹部会を代表して、総選挙勝利オンライン全国総決起集会への報告を行います。

一、総選挙を勝ち抜く日本共産党の構えについて

31日投開票――逃げ切りを許さず、攻めに攻めて、攻め落とそう

写真

(写真)報告する志位和夫委員長=6日、党本部

 一昨日、岸田新首相は、14日解散、19日公示、31日投開票という日程で、総選挙を行うと表明しました。この日程は、野党が強く求めている予算委員会での質疑を封殺する、きわめて乱暴な日程と言わなければなりません。政権発足の最初から国会審議から逃げ、「ご祝儀相場」頼みで総選挙を逃げ切ろうというのです。岸田首相の表明は、彼がとなえてきた「丁寧な説明」「丁寧な対話」なるものが、いかに空疎なものであるかを、自らの行動によって証明するものではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)

 しかし、日本共産党は、すでに9月8日の第3回中央委員会総会で、総選挙をたたかう政治・組織方針を確立し、一連の総選挙政策を発表し、政治攻勢をかけてきました。野党としても、野党共通政策の合意につづき、日本共産党と立憲民主党の政権協力の合意を確認し、たたかう構えをつくってきました。いま政治的攻勢に立っているのは、日本共産党と市民と野党の共闘の側です。追い詰められているのは自公政権の側であります。岸田自公政権の逃げ切りを許さず、ここは攻めに攻めて、自公政権を攻め落とそうではありませんか。(拍手)

「安倍・菅直系政治」の本質は明らか――政治を変えるには政権交代が必要

 岸田新体制の本質は、すでに明らかです。岸田首相は、一昨日の記者会見で、「安倍政権や菅政権とどこが違うのか」と問われて、何一つ、具体的に答えられませんでした。貧困と格差を広げた「アベノミクス」を引き継ぐ点でも、憲法9条改定、原発再稼働、辺野古新基地建設、日本学術会議への人事介入など強権政治を引き継ぐ点でも、数々の国政私物化疑惑の真相究明に背を向ける点でも、「安倍カラー」一色に塗りつぶされた人事の面でも、「安倍・菅直系政治」の本質は、すでに明瞭ではないでしょうか。(拍手)

 行き詰まった自民党政治の中での政権たらいまわしでは、政治は1ミリたりとも変わりません。日本の政治を変えるには、政権交代が必要です。

 全党の同志のみなさん。文字通り目前に迫った総選挙で、日本共産党の躍進を必ずかちとり、政権交代を実現し、新しい政権――野党連合政権をつくろうではありませんか。(拍手)

活動のテンポと規模を10倍に一気に引き上げ、勝利を必ずつかみとろう

 このたたかいに勝ち抜くためには、すべての支部とすべての党員が、後援会員のみなさんと力をあわせて、歴史的政治戦にたちあがり、私たちの活動のテンポと規模を、これまでの10倍に一気に引き上げることが、今どうしても必要になっています。今日、緊急に全国総決起集会をもったのは、そのための固い意思統一を行うことにあります。

 全党の同志のみなさん、後援会員のみなさん。今日から投票日まで25日間です。一日一日が、日本の前途を左右する歴史的な日々になります。公示までの13日間に「総選挙必勝大作戦」の諸課題を掛け値なしにやりとげようではありませんか。公示後の12日間、さらに活動を青天井で発展させようではありませんか。自らの力で風をおこし、勝利を必ずつかみとろうではありませんか。(拍手)

二、政権協力の合意の画期的意義をつかんで

 9月30日、日本共産党と立憲民主党の党首会談が行われ、政権協力で合意しました。この合意に、党内外から多くの歓迎と期待の声が寄せられています。政権協力での合意は初めてのことであり、市民と野党の共闘を大きく発展させる画期的合意になりました。私は、その画期的意義を、今日は、三つの点から強調したいと思います。

党の99年の歴史で、政権協力の合意を得て総選挙をたたかうのは初めて

 第一は、日本共産党の99年の歴史で、政権協力の合意を得て総選挙をたたかうのは、文字通り初めてのことだということです。

 この間の総選挙を振り返ってみても、政権選択が問題になった総選挙で、わが党は「カヤの外」に置かれてきました。1990年代前半の「自民か、非自民か」という政権選択が問題になった総選挙でも、2000年代の「自民か、民主か」という政権選択が問題になった総選挙でも、わが党は「カヤの外」に置かれました。わが党は、それぞれの選挙戦で、日本の政治の本当の変革の道を指し示して堂々とたたかいましたが、難しいたたかいを強いられました。

 ところが、今度の総選挙はどうでしょうか。「日本共産党を除く」の壁が崩壊し、「自公とその補完勢力」対「市民と野党の共闘」という政権選択の対決構図が鮮明になり、日本共産党はその一方の極において重要な位置を占めているではありませんか。わが党が協力する形での政権交代、新しい政権が、現実の課題になっているではありませんか。こんなにたたかいやすい、こんなにやりがいのある選挙は、ないではありませんか。(拍手)

6年間の努力が実を結び、「政権交代のスタート台」に立った

 第二は、2015年9月に国民連合政府を提唱していらいの6年間の努力が実を結び、「政権交代のスタート台」に立ったということです。

 6年前のわが党の国民連合政府の提唱は、党内外から強い歓迎をもって迎えられましたが、当時、野党間で政権協力の合意を得ることは容易ではありませんでした。そこで、わが党は、政権の問題はいったん横において、まず選挙協力に取り組み、一歩一歩、共闘を前進させる努力を重ねてきました。2016年の参議院選挙、17年の総選挙、19年の参議院選挙と3回の国政選挙を共闘でたたかい、重要な成果を積み重ねてきました。4年前、2017年の総選挙では、共闘破壊の逆流に遭遇しましたが、わが党は身をていして逆流を止め、共闘を発展させるために力をつくしました。

 こうした6年間の曲折や困難を一つひとつ打開しての粘り強い取り組みが、重要な実を結んだのが、今回の政権協力の合意であります。この間、全党の同志のみなさんの、本当に大きな奮闘があったと思います。そして、この新しい到達を築くうえで、最大の力をあたえてくれたのが、「野党は共闘」と常に私たちの背中を押してくれた全国の市民のみなさんの運動だったことを、私は、心からの感謝をこめて強調したいと思います。(拍手)

 もちろん、この合意は、「政権交代のスタート台」に立ったにすぎません。それを本当に実らせることができるかどうかは、これからのたたかいにかかっています。ここまで画期的な到達をつくったからには、一つやってみようではありませんか。あらゆる知恵と力をつくして政権交代をやりとげようではありませんか。(拍手)

日本の政治を根本から変える道筋を示した歴史的合意

 第三は、政権協力の合意では、新政権がつくられたさいに、何を協力して実行するかが、「市民連合と合意した政策」と、きわめて具体的に確認されたことです。

 市民連合と合意した六つの柱、20項目の野党共通政策は、平和・暮らし・民主主義・ジェンダーなど、内政・外交の全体にわたるもので、9年間の安倍・菅自公政治のチェンジの要になる政策が明記されています。そこには、「安保法制廃止」という共闘の「一丁目一番地」とともに、「従来の医療費削減政策を転換」「消費税減税」など新自由主義から転換する新たな政策的踏み込みも明記されました。どれ一つとっても、岸田・自民党には絶対に実行できないものばかりであります。

 今までの野党共通政策との大きな違いがもう一つあります。それは、野党共通政策と一体に、政権協力の合意が確認されたことです。すなわち共通政策の一つひとつは、新しい政権ができれば、どれも実行への道が開かれます。先日、私は、東京・新宿での演説で、野党共通政策の主要項目を読み上げましたが、その一つひとつに聴衆のみなさんから大きな拍手が起こりました。それは、今度の共通政策が、単なる選挙政策にとどまらず、事実上の政権公約となったことへの強い期待を示すものだと思います。

 日本共産党は、新政権がつくられた場合、「閣外協力」で支えることになりますが、わが党は、「閣内協力も、閣外協力も、どちらもありうる」と6年前から表明してきました。要は、日本の政治が良くなればいい。わが党は大臣のポストが欲しくてやっているのではありません。日本の政治が良くなればいいのであります。この点では、政権協力の合意は、日本の政治を根本から変える道筋を示した歴史的合意になったといえるのではないでしょうか。(拍手)

 私は、3中総の幹部会報告で、「どういう形態であれ、わが党も協力する新しい政権が誕生すれば、自民党政治を根本的に転換し、日本の前途にまったく新しい展望を開く、画期的な時代が始まります」とのべました。みなさん。日本の政治の画期的な新時代を開くために力をつくそうではありませんか。(拍手)

三、政権交代、新しい政権の最大の推進力は日本共産党の躍進

 私が、ここで声を大にして強調したいのは、政権交代を実現するためにも、新しい政権を前進させるためにも、最大の推進力となるのが日本共産党の躍進――とくに比例代表での躍進であるということであります。

比例代表での日本共産党の躍進なくして、政権交代なし

 今度の総選挙で、政権交代を実現するためには、ブレずに、誠実に、共闘の発展のために力をつくす日本共産党自身が比例代表で大躍進することが、絶対に必要であります。3中総報告では、次のように訴えました。

 「比例代表選挙は、全国どこでも必勝区であり、わが党にとって議席獲得の『主舞台』であります。比例代表選挙で日本共産党に投票する支持者が広がれば広がるほど、比例代表選挙はもちろん、小選挙区での勝利の道も開かれます」

 政権交代を実現するためには、野党共通政策の魅力を語り、「政治は変えられる」という希望を語り、野党共闘に対する妨害をはねのけ、これまで投票に行かなかった人も含めて、有権者の多数の心をつかむことが必要になります。小選挙区での勝利を考えても、日本共産党が野党統一候補となる小選挙区でも、他の野党が野党統一候補となる小選挙区でも、どちらもその勝利の土台となるのは、比例代表での日本共産党の躍進であります。あらゆる面で、共闘を一貫して推進してきた日本共産党自身が、比例代表で躍進する勢いをつくりだすことが、政権交代を現実のものとするためには、どうしても必要であります。

 比例代表での日本共産党の躍進なくして、政権交代なし――この自覚と覚悟をもって、頑張りぬこうではありませんか。(拍手)

新しい政権が揺るがず前進するためには、強大な日本共産党議員団が必要

 同時に、強調したいのは、新しい政権がつくられたさいに、新政権が共通政策を実行に移し、揺るがずに前進するためには、それを支える強大な日本共産党国会議員団が必要になるということであります。

 市民連合と合意した20項目の共通政策は、自公政治からのチェンジをはかるものだけに、どれも実行しようとすれば激しい抵抗や妨害にぶつかるでしょう。たとえば沖縄の辺野古新基地建設の中止一つとっても、これまでの自公政治の根幹部分の政策転換になります。激しい妨害が野党となった自民党から起こるでしょう。その時に、新政権を支え、妨害をはねのけ、共通政策を実行するためには、強大な日本共産党国会議員団がどうしても必要になることは、自明の理ではないでしょうか。(拍手)

 みなさん。日本の前途は日本共産党の躍進にかかっている――このことを訴えぬこうではありませんか。比例代表で「850万票、15%以上」の目標を、全党が心を一つに、必ずやりぬこうではありませんか。(拍手)

四、「比例を軸に」――日本共産党そのものの値打ちを語り、支持を広げよう

 私が、ここでさらに訴えたいのは、3中総決定で確認したように、「『比例を軸に』を、過去のどの選挙でもなかった位置づけで、文字通り中心にすえてたたか」うということであります。

 「比例を軸に」とはどういうことでしょうか。日本共産党そのものの値打ちを語り、日本共産党そのものへの支持を広げていくということであります。これを選挙戦の中心にすえる。この姿勢を、総選挙の最後の最後まで、揺るがず貫くことを、訴えたいと思います。

 ここで私が、強調したいのは、「比例を軸に」「比例は共産党」と語ることは、決して難しいことではないということです。これにかかわって、二つの点を訴えたいと思います。

国民の切実な要求、関心とかみあわせて――全戸配布ビラの活用を

 一つは、国民の切実な要求、関心とかみあわせて、日本共産党ならではの値打ちを縦横に語ろうということです。

 3中総決定は、コロナから命と暮らしを守るわが党の立場とともに、自公政権を退場させて、どういう新しい日本をつくるかについて、四つの大争点を打ち出しました。

 わが党は、その具体化として、これまで、「気候危機を打開する日本共産党の2030戦略」、「日本共産党の新経済提言」、「ジェンダー平等の日本へ いまこそ政治の転換を」――三つの重要な政策を発表してきました。どの政策も、日本共産党ならではの新鮮で、先駆的提案であり、広い国民から歓迎と評価の声が寄せられています。ぜひ3中総決定とともに、発表した一連の政策を、宣伝と対話に役立てていただきたいと思います。

 ここで私が強調したいのは、いま配布している「しんぶん赤旗」9・10月号外「なにより、いのち。」は、いま国民に伝えるべき日本共産党の政策と理念の基本点が、とてもわかりやすくのべられているということです。1面には、わが党のコロナ対策と、暮らし・環境・ジェンダー・平和の四つのチェンジがのべられています。2面には、「いまこそ知ってほしい 共産党のこと」と、わが党の綱領・理念がのべられています。この全戸ビラには、党中央にも、これまでにない共感と歓迎の声がぞくぞくと寄せられています。

 一つ紹介いたします。「どちらかと言えば自民党系」という方から、次のようなメールが寄せられました。

 「久しぶりに良い内容の記事を見させてもらいました。批判しかない野党という思いが強い私ですが、今の自民党政治について、政権を取ったらこのような政治をしたい、ということが、分かりやすく、簡潔にまとめられていて、ついついメールをしました。今回の号外に書かれている政策の実現のため、是非とも政権がとれますよう頑張ってください。願わくば単独政権が良いですが」

 すでに取り組んでいるところも少なくないと思いますが、ぜひこの全戸ビラを読み合わせをしていただいて、国民の要求、関心にそくして、日本共産党ならではの値打ちを大いに語りぬくことを、心から訴えたいと思います。(拍手)

「日本共産党のここが好き」という思いを語ることは誰でもできる

 もう一つ、強調したいのは、「日本共産党のここが好き」という思いを語ることは、誰でもできるということです。

 この間、「しんぶん赤旗」日刊紙で、「新しい日本へ 共産党 ここに期待」という、各界の方々から寄せられた日本共産党への期待の声が、掲載されています。どの方からも、心のこもった、温かい期待のメッセージが寄せられています。お二人からのメッセージを、報告で紹介させていただきたいと思います。

 ひと方は、神戸女学院大学名誉教授の内田樹さんのメッセージです。

 「日本共産党に期待することはいくつかあります。せっかくだから他の人があまり言わなそうなことを書きます。

 第一に『論理的であること』『知性的であること』にこだわり続ける政党であること。……そういう政党が一つくらいは必要です。

 第二に世界史的な存在であること。……日本共産党はこの100年、コミュニズムの激動の歴史のただ中にあって、日本の特殊な歴史的条件下で、おのれの立ち位置を決定し、言語化し、国民の支持を求めるという困難な事業を担ってきました。……歴史の風雪に耐え続けたこの政党が存在することは日本政治史を俯瞰(ふかん)するためにぜひとも必要だと私は思っています」

 たいへんに格調の高い激励をいただきました。

 もうひと方は、東京大学教授の本田由紀さんのメッセージです。

 「今回の取材を受けるにあたって共産党のキャッチフレーズをつくってみました。『ぶれないのに柔軟。強いのに優しい。理知的なのに温かい』です。人々にとって一番だいじなものをしっかりと見すえながら、それを実現していこうというときに柔軟で優しく温かいのが共産党だと思います。……日本共産党が掲げてきた方向性に多くの人から賛同が得られる状況になってきています。まだある誤解や偏見を払しょくしつつ、支持を広げていってほしいと思います」

 素晴らしいキャッチフレーズをつくっていただきました。

 すてきな激励をいただいたすべての方々に、心からの感謝をのべたいと思います。(拍手)

 そして、訴えたいのは、党外の方が、こうしたすてきな期待の言葉を送ってくださっているわけですから、日本共産党員として頑張っておられる同志のみなさんは、誰でも「日本共産党のここが好き」「日本共産党のここが魅力」ということを語れるはずだということであります。

 みんなが自分の党に対する思い、誇りを、自分の言葉、生きた言葉で語り、「比例は共産党」の流れを広げに広げようではありませんか。(拍手)

五、あと25日間――「総選挙を2回たたかう」構えを確立し、勝利をかちとろう

 報告の最後に、総選挙勝利をめざす取り組みの到達点と、残る25日間のたたかいについてのべます。

「総選挙必勝大作戦」の到達点――活動のテンポと規模を10倍に

 3中総決定が提起した「総選挙必勝大作戦」の到達点は、「声の宣伝」は3中総後19万4千回のばして58万1千回、ポスター張り出しは69・1%、「しんぶん赤旗」号外の全戸配布は1900万枚(56・4%)、対話数は489万、支持拡大は270万、担い手広げは75万7千人となっています。9月の党勢拡大は、入党申し込み203人、「しんぶん赤旗」読者拡大は、日刊紙、日曜版、電子版とも、2カ月連続前進をかちとることができました。

 全体として、3中総決定を力に、全党の奮闘によって、「必勝大作戦」の五つの課題で、前向きの変化が生まれています。とくに野党共通政策、政権協力の合意が、新たな力となり、政権交代への沸き立つような熱気が生まれつつあります。

 同時に、このテンポと規模の延長線上では、公示日までの「必勝大作戦」の目標達成はおろか、現有議席の確保の保障すらないということを、私は、率直にお伝えしなくてはなりません。ここで活動のギアをトップギアに切り替えないと、日本の政治を変える歴史的なチャンスを逃すことになりかねません。私たちの活動のテンポと規模を、10倍に一気に引き上げることが、いまどうしても必要であります。

「総選挙を2回たたかう」構えを確立して、勝利に向かって頑張りぬこう

 それでは、そのために、どういう構えでたたかうか。

 今日から投票日まで25日間あります。25日間といえば、「総選挙を2回たたかう」ことができる期間であります。「総選挙を2回たたかう」という構えを、ただちに、本気で全党に確立し、活動のテンポと規模を大飛躍させようではありませんか。

 すなわち、明日7日を選挙の公示日に見立て、19日の公示日を投票日に見立てて、19日までに総選挙1回分のたたかいをやりぬこう。そして31日までの選挙期間にもう1回分のたたかいをやりぬこう。これが常任幹部会のよびかけであります。

 総選挙の選挙期間に入った場合、どういう活動を行うかは、党機関の同志も、支部の同志も、全国の同志のみなさんが体験としてわかっておられることだと思います。4年前の総選挙で言えば、公示日から投票日までの12日間に、約570万の支持拡大を行っています。これを明日7日から19日までの12日間でやりぬけば、公示日までに得票目標の850万をこえる支持拡大ができます。「総選挙必勝大作戦」の目標を本気でやりぬこうとすれば、そうした活動がどうしても必要ではないでしょうか。

 全党の同志のみなさん。すでにのべたように今度の総選挙は、99年の党の歴史でもかつて経験したことのない歴史的政治戦になります。わが党がもつ底力をすべて発揮しぬいて、明日7日から19日までに「総選挙を1回たたかう」活動をやりぬき、さらにもう1回たたかう――「総選挙を2回たたかう」構えで、勝利にむかって頑張りぬこうではありませんか。(拍手)

どうやって飛躍を起こすか――北海道・苫小牧地区の経験に学ぶ

 具体的にどうやって飛躍を起こすか。3中総決定をうけ、公示日にむけて飛躍をつくりだし、とくに支持拡大で得票目標を突破する勢いをつくりだしている、一つの地区委員会の取り組みを紹介したいと思います。

 北海道・苫小牧地区は、ポスターを96%まで張り出し、「しんぶん赤旗」号外を7割まで配布しながら、対話は2万4千人、支持拡大は1万7600人、2万6千の得票目標の67%まで到達させています。

 この最大の力となっているのは、文字通り100%の支部が得票目標・支持拡大目標を決め、「今度こそ比例で畠山さんを押し上げ、政権交代を」という熱い思いを共有し、目標に文字通りの魂を入れていることです。

 もう一つは、地区委員会が、非常勤の同志とともに11人の常任委員会の体制をつくり、手分けして、毎日支部と連絡をとって激励し、日々4割以上、日によっては8割の支部が行動していることです。党員とともに、1万人の後援会員の9割に「折り入って作戦」で働きかけ、担い手を思い切って広げて支持拡大を押し上げていることも教訓的であります。

 文字通り100%の支部が「魂が入った目標」をもつこと、党機関があらゆる力を結集して文字通りの本番・臨戦態勢をつくること、「折り入って作戦」など試されずみの活動をやりぬくこと――いま私たちの活動を飛躍させるカギは、やはりこうした選挙必勝の法則的活動を貫くことにあるのではないでしょうか。

 全党の同志のみなさん。北海道・苫小牧地区の教訓を全党のものにして、「全国は一つ」で活動の大飛躍をつくろうではありませんか。(拍手)

六、日本の命運がかかった歴史的政治戦の勝利へ――全党の総決起を心から呼びかける

 親愛な全党の同志のみなさん。後援会員のみなさん。

 長く党員として頑張ってこられたベテランの同志にとって、今回の総選挙は、長い間、人生の目標としてきた政権獲得がかかった歴史的たたかいになると思います。

 若い同志のみなさんにとって、今回の総選挙は、これからの長い人生を左右する意義をもつ、歴史的たたかいになると思います。

 ベテランの同志も、真ん中世代の同志も、若い同志も、すべての同志が心一つに、日本の命運がかかった歴史的政治戦での勝利をかちとるために、総決起することを心から呼びかけて、報告といたします。みなさん。最後まで頑張りぬいて、素晴らしい勝利をつかみとりましょう。(拍手)


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