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2021年8月23日(月)

横浜市長に共同候補 山中氏

菅首相直結候補に圧勝

カジノ反対の民意明白

 任期満了に伴う横浜市長選が22日投開票され、市民と野党の共同候補で元横浜市大医学部教授の山中竹春氏(48)=無・新、立憲民主党推薦、日本共産党、社民党、緑の党、新社会党支援=が、横浜市を地盤とする菅義偉首相をはじめ自民・公明党が実質全力で支援した小此木八郎前国家公安委員長らを破り初当選しました。菅政権への厳しい批判を示すとともに、総選挙に向けた市民と野党の共闘前進に大きな弾みをつけました。


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(写真)初当選を果たした山中氏(壇上右から4人目)に拍手を送る支援者ら=22日、横浜市内

 市長選には現職の林文子氏、元長野県知事の田中康夫氏、元神奈川県知事の松沢成文氏ら過去最多の8人が立候補。高い知名度と実績を持つ他候補を抑えての勝利です。

 午後8時、NHKが当選確実を報じると、同市中区の会場には山中氏を支援した政党や団体などの人たちの歓声が響きました。山中氏は「市民一人ひとりの声を聞く、市民の声が通る横浜市政を実現する」と決意表明。会場には共産党の、はたの君枝衆院議員や県議、市議らも駆け付けました。

 山中氏は、コロナ失政を続ける菅政権に対する市民の怒りの受け皿となって支持を広げました。菅政権言いなりの林市長と議会多数派の自民、公明が推進するカジノを中核とする統合型リゾート(IR)誘致を中止し、「カジノよりコロナ対策を」と訴え。IR誘致の是非を問う住民投票を求め市内約20万人の署名を集めた運動を引き継ぐ「カジノ反対の市長を誕生させる横浜市民の会」や、横浜港の港湾運送事業者でつくる「横浜港ハーバーリゾート協会」などの支援を唯一受けました。コロナ対策では「ワクチン接種スピードアップ」「いつでもどこでもPCR検査」「病床、医療人材の確保、経営支援」などの公約を訴えました。

市民と野党の共闘の力

小池書記局長コメント

 菅義偉首相のおひざ元で、菅政権に対する痛烈な審判が下りました。カジノ誘致をめぐる横浜市政の転換を求める市民の意思が示される結果となり、市民と野党の共闘の力が発揮されました。


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