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2021年8月8日(日)

女子マラソン観戦自粛呼びかけ中

バッハ氏、観客に声かけ

札幌

写真

(写真)女子マラソン競技の終盤、沿道の観客らに声をかけるIOCのバッハ会長(手前左)と組織委の橋本会長(その右)=7日、札幌市内

 東京五輪の女子マラソンが行われた札幌市内で7日、観戦自粛を呼びかけているさなかに国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が観客たちに声をかける軽率な行為がありました。

 女子マラソン出場選手が完走し終わっていない午前8時40分すぎ、バッハ会長はゴール地点のある大通公園沿いに集まっていた数十人の観客のもとに大会組織委員会の橋本聖子会長とともに足を運び、1分近く感想やねぎらいの言葉をかけました。現場では「バッハだ」という声があがり、さらに人が集まる事態になりました。

 ボランティアや警備関係者が「感染予防のために観戦自粛を」「立ち止まらないでください」とよびかけているにもかかわらず、あまりに無神経な行為でした。

 この日、スタート地点でもある大通公園には午前5時台から観客が集まりだし、6時前には人垣が膨らみました。ゴール時点では通常のマラソン大会と変わらないほどの観客が沿道を埋めました。

 競技会場の近くを通りがかった市民(68)は「大会にともなう交通規制で移動がふだんの倍もかかった。観戦者が増えて道内で感染拡大する不安もある。東京五輪はメリットがない」と不満げに語りました。


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