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2021年8月7日(土)

早く条約締約国に

平和記念式典 広島市長「宣言」で訴え

 広島市主催の平和記念式典は広島平和記念公園で行われ、新型コロナ対策で一般席は設けず、被爆者や遺族、国内外の政府・政党代表や大使らが出席しました。

 松井一実広島市長は「平和宣言」で、被爆者の願いや行動が国際社会を動かし、1月22日に核兵器禁止条約の発効に結実したと指摘。「核により相手を威嚇し、自分を守る発想から、対話を通じた信頼関係をもとに安全を保障しあう発想へと転換する」ことを求め、「核抑止論」を批判するとともに、核不拡散条約で義務付けられた核軍縮の誠実な履行を要望しました。

 日本政府に対し、「一刻も早く核兵器禁止条約の締約国となるとともに、これから開催される第1回締約国会議に参加」するように訴えました。

 国連のアントニオ・グテレス事務総長がビデオメッセージを寄せ、「国連は、核兵器のない世界というビジョンを被爆者と共有しています」と表明し、「核兵器が使用されないことを保証できる唯一の方法は、核兵器の完全なる廃絶です」と語りました。

 あいさつした菅義偉首相は、核兵器禁止条約について言及せず、「さまざまな国ぐにの間を橋渡し」をするとのべ、核保有国に追随する従来の姿勢を繰り返しました。

 式典では、午前8時15分の原爆投下時刻に黙とう。市内の小学生2人が「平和への誓い」を読み上げました。


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