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2021年8月4日(水)

サンゴ採捕 国の審査請求は不当

オール沖縄など防衛局に抗議

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(写真)小野局長(右)に要請書を提出する(左列奥から)ヤラ、あかみねの両衆院議員と新里共同代表(左から2人目)ら=3日、沖縄県嘉手納町

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に伴うサンゴの特別採捕・移植の県による許可を県が撤回したことを不服として、沖縄防衛局(同県嘉手納町)が農林水産相に取り消しを求める審査請求を行った問題で、新基地建設反対の「オール沖縄会議」と同県選出の国会議員でつくる「うりずんの会」は3日、同防衛局で抗議・要請を行いました。

 防衛局は県がサンゴの特別採捕・移植を条件付きで許可した翌日の先月29日、高水温や台風の時期を避けるなどとした県の条件を守らず移植作業を開始・強行。県は同30日に許可を撤回しました。

 日本共産党の、あかみね政賢衆院議員(沖縄1区)は、防衛局が2019年に今回のサンゴ特別採捕・移植の申請をした際に、高水温期や台風襲来の時期を避けると自ら明記したにもかかわらず県の条件をほごにしたと追及。審査請求は「不当だ」と強調しました。

 応対した防衛局の小野功雄局長は、移植作業は「条件に反した形ではやっていない」と強弁しました。

 同会議の新里米吉共同代表は、高水温の時期はサンゴが瀕死(ひんし)の状態になる白化が起こるリスクが高いと訴え、好ましくない時期に移植作業を行おうとする防衛局は「県や県民をバカにしているのか」と憤りました。

 要請には、立憲民主党のヤラ朝博衆院議員(沖縄3区)らも参加しました。


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