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2021年8月3日(火)

パラ選手団 きょうから入国

自治体から懸念

「すべてが不安」

 3日から、東京パラリンピック(8月24日~9月5日)の選手団の入国が始まります。内閣官房によると3~8日に、成田空港や羽田空港などに計276人が到着する予定です。新型コロナウイルスの感染者が急増する中、事前合宿を受け入れる自治体からは不安の声が上がっています。(新井水和)

 パラリンピックの参加選手は国内外あわせて最大4400人。8日までにフランス、チリ、ブラジルなど6カ国からの入国が計画されています。受け入れ先は石川県、東京都、静岡県、佐賀県、宮城県、北海道の自治体です。

 ある自治体の担当者は「すべてが不安。日本で感染者が増え続けており、特に選手への感染が不安だ」と話します。

 五輪では事前合宿の受け入れ自治体やホテルのスタッフから複数の感染者が出ています。パラリンピックの陸上選手団を受け入れるある自治体の担当者は「宿泊施設や輸送、通訳や案内など関わる人すべてが検査の対象で大変。感染対策を常に徹底してもらうのは難しい」といいます。同じく陸上選手団を受け入れる別の自治体担当者は「立場上、不安とは言えない。対策をしっかりやっていくとしか言えない」と口にします。

 金沢市は「選手団から感染対策のマニュアルが厳しく、反発もあったが『安心につながる』と説得した」。佐賀県は一般人との接触を避けるため、選手が使う練習施設や宿泊施設で動線の確認作業をしているとしています。


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