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2021年8月1日(日)

私学教育の自由 発展を

全私研オンライン始まる

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(写真)オンラインで開かれた全私研で主催者あいさつする山口直之実行委員長

 私立学校での教職員、生徒、保護者らの取り組みを交流する第51回全国私学夏季研究集会(全私研、同実行委員会主催)が31日、始まりました。佐賀市を発信地にしたオンラインでの実施。全国から1200人以上が参加しました。1日までの2日間の日程です。

 全体集会では、実行委員長で全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)委員長の山口直之さんが主催者あいさつしました。コロナ禍の中でも多くの私立学校が「子どもの安全と学びの保障のため、私学の自主性を発揮してきた」と強調。文部科学省が私学での少人数学級に消極的なことを批判し、教育条件に公私で区別があってはならないと訴えました。

 吉田和生現地実行委員長は、昨年はコロナ禍により延期を余儀なくされ、今回、苦労して開催に至ったことを語り、「オンラインでも多くの仲間と出会い、きずなを深める点では変わらない」とあいさつしました。

 全国私教連の葛巻真希雄書記長は基調報告で、コロナ禍によって教育に携わる者は誰もが「そもそも学校は何をするところか」という問いに向き合うことになったと指摘。「私学の無償化」を展望し国庫補助拡充を求める議論や、「私学教育の自由」の発展を目指し「主権者を育てる学び」や「民主的な学校づくり」を進める議論を呼びかけました。

 ペシャワール会PMS支援室長の藤田千代子さんが記念講演。2019年に凶弾に倒れた中村哲医師とともに取り組んできた、パキスタンとアフガニスタンでの医療活動や井戸、用水路の掘削事業について語りました。


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