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2021年7月21日(水)

総選挙勝利へ7・8月 活動の死活的重要性

全国都道府県委員長会議 志位委員長が中間発言

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(写真)発言する志位和夫委員長=20日、党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は20日の全国都道府県委員長会議で発言し、総選挙勝利に向けた7、8月の党活動について「党の命運を左右する死活的意義を持つ」と述べ、3点にわたって解明しました。

 第1は、7、8月が総選挙勝利にとって「正念場中の正念場」になるということです。

 志位氏は、「総選挙は9月以降、いつでもありうる。解散になってから本気になるというとりくみでは勝てない」と指摘。「共闘の時代」の選挙で、共闘の成功、党躍進という二つの仕事をやりぬこうとすれば「解散までにどういうとりくみを行い、どういう態勢をつくり、どういう政治的流れをつくって選挙本番を迎えるかが勝敗を決する」と強調しました。

 それを明らかにしたのが4年前の総選挙を総括した第27回党大会第3回中央委員会総会決定(2017年12月)で、積極的支持者を増やす、自力をつけることを決めたと述べ、これをふまえて昨年12月の2中総決定にもとづいて今年5月まで「特別期間」にとりくんだと振り返りました。これは貴重な成果を生みましたが、なお目標達成には大きな距離があります。

 この現状のもと、7、8月にどうがんばるか。志位氏は「そのカギは都議選の教訓にある」と述べ、二つのカナメをあげました。

 一つは、政治目標、得票目標を本気の、責任をもってやり抜く目標、支部と機関全体の固い目標とし、具体的戦略と手だてをとることです。

 二つは、「今の自力でも勝利するための活動」―「折り入って作戦」に思いきってとりくみつつ、「自力そのものをつける活動」―党員と「しんぶん赤旗」読者で前回総選挙時の回復・突破に力を注ぐという二重の構えで選挙をたたかうことです。

 志位氏は、「7、8月は一日一日が宝物のように大事な時期です。がんばりぬこう」とよびかけました。

 この時期の意義の第2は、客観的情勢を見ても、コロナから国民の命を守る上で“大きなヤマ場”となるということです。

 感染拡大は深刻な事態で、政府の五輪強行の姿勢が悪化に拍車をかけています。

 志位氏は、どんな情勢が展開しても、「五輪よりも命を」「五輪を中止しコロナ対策に集中を」という主張を揺るがず貫くことが大事だと述べました。

 「五輪より命を」という訴えにこめられた政治姿勢は都議選の一過性のものではありません。それは、「国民の命を守るために、どんなタブーもなく、主張し行動する」という政治姿勢であり、都議選で評価されたのは、まさにこの点にありました。

 この政治姿勢を貫き、ワクチンと大規模検査、十分な補償、医療機関の支援というやるべきことをやることだと述べ、国民の苦難軽減という「立党の精神」にたったとりくみと一体に「二つの目標」をやり抜くことが大切だと強調しました。

 第3は、都議選勝利の流れを中断させず全国的に発展させ、総選挙勝利につないでいくということです。

 都議選の勝利は東京のみならず全国の政治的な空気も変えています。

 志位氏は、「都議選勝利は二重の意味で総選挙勝利の条件をつくり出した」と述べ、(1)党と国民の関係を変えた(2)都議選を全党でともにたたかったことで全党に喜びが広がるとともに問題点も共有した―と指摘。これにもとづいて打開の方向を示したのが幹部会報告であり、つくり出した流れを中断させず7、8月は総選挙勝利に向けた最後の総仕上げとしてがんばりぬこうとよびかけました。


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