2021年7月20日(火)
五輪開会式の楽曲制作の小山田圭吾氏問題
組織委の責任は重大
小池氏指摘
日本共産党の小池晃書記局長は19日の記者会見で、東京五輪・パラリンピックで開会式の楽曲制作を担当する小山田圭吾氏が障害のあるクラスメートらに陰惨な暴力をふるっていた問題について問われ、「このような人物を起用したことは許されない。組織委員会は起用を撤回すべきだ」と語りました。小山田氏はその後、辞意を表明しました。
小池氏は、1995年、94年の雑誌に掲載された小山田氏のインタビューについて、「障害のあるクラスメートに対する、おぞましい陰惨な暴力行為が得意げに語られている。読むに堪えない内容だ。インタビュー当時、小山田氏は20代半ばであり、こういったことを得々と語っていることは許されない」と批判しました。
小池氏は、「全国手をつなぐ育成会連合会」が18日の「声明」で「あれだけ露悪的なインタビューが公表されているにも関わらず、なぜ小山田氏が自身を『いかなる差別も禁ずる』としている五輪憲章を掲げるオリンピック、そして障害者アスリートの祭典であるパラリンピックの楽曲提供を担当するに相応(ふさわ)しいと考えたのか、理解に苦しむ」と述べていることを紹介。「全くその通りで、五輪憲章に反する起用だ。しかも組織委員会が小山田氏を起用していることについて直前まで明らかにしていなかったことが混乱に拍車をかけている。その点でも組織委員会の責任が問われる」と強調しました。
その上で、「私たちは五輪そのものを中止すべきだという立場だが、このような人物を起用し、作曲した音楽が流れるということがあってはならない。組織委員会は『(小山田氏の)貢献は大きい』と擁護しているが、すでに国際的な批判が広がっており、『マイナスの貢献』が極めて大きい。直ちに厳格な対応をすべきだ」と述べました。