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2021年6月26日(土)

移動先で濃厚接触者特定

五輪・パラ選手団 「バブル方式」欠陥発覚

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は25日に会見を開き、来日した選手団の中で新型コロナウイルス感染者が出た場合に、選手村などへ移動してから濃厚接触者を特定すると説明しました。選手団を外部から隔離し、感染拡大を阻止する「バブル方式」の欠陥が発覚した形です。

 ウガンダ選手団9人のうち2人の感染が入国後に分かった問題では、移動のバスに同乗していた大阪府泉佐野市の職員や運転手を含む計15人が濃厚接触者と判定されています。

 同選手団は、19日に成田空港でPCR検査を受けた際に1人目の感染が判明。その時点で濃厚接触者の特定をせずに合宿地の同市へ移動していました。

 会見で組織委の担当者は、空港の検疫で陽性が判明した場合に「陽性者はすぐに隔離される」と説明。一方で「その瞬間に濃厚接触者が決まるわけではないので、所管の保健所で指定がある。濃厚接触者になるかもしれないチームメートがそのまま移動して選手村に入るケースはある」と説明しました。

 橋本聖子会長は、出国前の96時間以内に2回の検査をし、日本国内に滞在する間は1日1回の検査を行うなどプレーブックの規定を説明。その上で「それでも陽性者が出るということなので、より厳しい措置をしていかなければならない」と述べ、バブル方式が完全ではないことを認めました。


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