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2021年6月25日(金)

改ざん問題 世界に伝えて

赤木雅子さん 外国特派員協会で会見

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(写真)会見する赤木雅子さん。手前の写真は夫の俊夫さん=24日、都内 ©Tsuno Yoshikazu

 森友学園への国有地売却をめぐる公文書改ざん問題で、国などを提訴している赤木雅子さんが24日、都内の日本外国特派員協会で記者会見しました。近畿財務局職員だった夫の俊夫さん=当時(54)=が改ざん作業を強要され自ら命を絶った経緯や、俊夫さんが改ざんの経緯などをまとめた通称「赤木ファイル」などについて説明し、「世界に伝えてほしい」と語りました。

 赤木ファイルについて雅子さんは「郵送された封筒を開けた時、手書きの字が夫の字だとすぐにわかった。私のもとに帰ってきてくれたと感じた。苦しい立場にいた夫が残してくれたもの。涙が出そうだった」と語りました。

 「裁判の目的は、夫が死に追い込まれた原因と経緯を明らかにすること」とも語り、赤木ファイルの提出後も改ざん問題の再調査を拒む政府の姿勢を批判。「改ざん前の公文書に名前があった安倍晋三前首相や麻生太郎財務相は、『再調査しない』と言える立場ではない。調査される側の人たちだ」と指摘しました。

 改ざん発覚後も麻生氏が在任し続けていることも「世界に知ってほしい」と語りました。

 また最近、沖縄を訪れたことを紹介。遺骨を含む可能性のある土砂の米軍辺野古新基地建設への利用に反対している遺骨収集ボランティアの具志堅隆松さんを激励したと語りました。

 「具志堅さんは『不条理の横をだまって通り過ぎるわけにはいかない』と言われた。私の裁判についてもそうだと言ってくれた。感謝している」と振り返りました。


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