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2021年6月24日(木)

命かけた「赤木ファイル」 閉会中審査で解明を

ラジオ番組 小池書記局長が訴え

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(写真)小池晃書記局長

 日本共産党の小池晃書記局長は23日、ラジオ日本の「岩瀬恵子のスマートNEWS」に出演しました。「森友学園」疑惑をめぐり財務省本省に公文書改ざんを強いられ自殺した近畿財務局職員の赤木俊夫さんが記した「赤木ファイル」について、「命をかけて残したファイル。閉会中審査で解明を」と訴えました。

 冒頭、この日76年目を迎えた沖縄の「慰霊の日」について小池氏は、沖縄での地上戦は県民の4人に1人が亡くなる激戦だったと指摘。その激戦地の戦没者の遺骨を含む土を米軍辺野古新基地建設に使おうとする政府を批判し、「死者を冒涜(ぼうとく)するものだ。基地建設は止めるべきだ」と訴えました。

 前日に公開された「赤木ファイル」について小池氏は、「相手方(森友)に厚遇したと受け取られるおそれのある部分は削除するとの考え」などの記述があると紹介。安倍晋三前首相の「私や妻が関わっていたら総理大臣も国会議員もやめる」との国会答弁を発端に、安倍氏の妻の昭恵氏に関わる記述などの削除がまっ先に指示されていると指摘しました。

 一方、改ざんを指示するメールの差し出し人は黒塗りです。小池氏は「誰が改ざんを指示したかは分からない。閉会中審査で解明すべきだ。赤木さんは命をかけ後世に伝えようと膨大なファイルを残した。赤木さんに応えないといけない」と強調。岩瀬氏は「命が亡くなっていることを重く受け止めて論じられるべきだ」と応じました。

 小池氏は田中均・元外務審議官が、今の政治は「説明せず、説得せず、責任をさける」の「3S政治」と指摘していると述べ、「もし閉会中審査などをやらないというなら、総選挙でこんな政治でいいのか問うていかないといけない」と語りました。

 岩瀬氏は、東京五輪開催に向けても3Sではと発言。小池氏は、この間の世論調査で五輪をきっかけにした感染拡大に不安を持つ国民が9割近いとして、「もはや『安心』の大会ではない。菅首相がいう安心安全の大会を開く前提は崩れている」と主張。「大会中止、オリンピックより命が大事と言い続けたい」と語りました。


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