しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年6月21日(月)

市の接種券 通称名で

鳥取 性同一性障害の人要請

 心の性と体の性が一致しない性同一性障害の上田地優(ちひろ)さん=松江市在住=は17日、鳥取市を訪れ、鳥取市保健所に対して、ワクチン接種券を戸籍上の名前でなく通称名で発行するよう申し入れました。日本共産党の市谷知子県議、伊藤幾子、金田靖典の両市議が同行しました。

 上田さんは戸籍上男性ですが、2006年に性同一性障害の診断を受け、裁判を起こして女性名が認められ、戸籍上も女性名です。在住の松江市は、すでに通称名で接種券を発行しています。

 上田さんは裁判で認められる前、病院を受診したときに保険証の名前で呼ばれて返事をしたところ、女性の姿をした上田さんを見た看護師から「あなたじゃない」と言われた経験を紹介。その後、国と交渉して保険証を通称名にして裏に戸籍上の性別を書くように変えさせました。

 「つらい思いをしてまで病院に行きたくない」と話し、性的指向を指すLGBや大まかなくくりのトランスジェンダーと一くくりにしないで、性同一性障害の問題(心の性で生きていくことへの理解や性別変更要件からの体への負担の重い性適合性手術の撤廃など)を解決してほしいと訴えました。


pageup