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2021年5月26日(水)

利用者から要望なし

武田氏 タクシー運賃変動問う

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(写真)武田良介議員

 日本共産党の武田良介議員は11日の参院国土交通委員会で、タクシーへの変動型運賃(ダイナミック・プライシング)の導入にむけて、規制改革推進会議で性急に議論されている実態を告発しました。

 ダイナミック・プライシングは、時間帯や天候などタクシー利用の繁忙時、閑散時によって運賃を変動させ、新たな層を「開拓」する規制緩和策です。

 武田氏は、「利用者からダイナミック・プライシング導入の要望があったのか」と質問。国交省の秡川直也自動車局長は、ないと認めました。

 また武田氏は、視覚障害者の「悪天候などで運賃が上がるとタクシー以外に代替手段のない者にとっては大変な問題だ」との声を紹介し、「高齢者、障害者への配慮の上に検討されているのか」と質問。赤羽一嘉国交相は「性急に進めようという話ではない」と弁明しました。

 秡川局長は、先行して制度化されている変動迎車料金を採用するタクシー事業者が一つもないと認めました。

 武田氏は、コロナ禍で苦境に立つタクシー事業に、雇用調整助成金特例措置の延長、持続化給付金の増額と複数回の支給などが必要だと指摘しました。


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