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2021年5月20日(木)

ビデオ不開示「何か隠している」

ウィシュマさん妹“法相謝罪なし”

野党有志集会

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(写真)発言するウィシュマさんの妹の(左から)ワヨミさん、ポールニマさん=19日、参院議員会館

 3月に名古屋出入国管理局で亡くなったスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=の妹、ワヨミ・ニサンサラさんとポールニマさんが19日、参院議員会館で開かれた集会に参加し、施設内でのウィシュマさんの処遇状況が映ったビデオの開示、死に至った経緯の真相解明に向け支援を訴えました。主催は野党議員有志でつくる「難民問題に関する議員懇談会」。

 ワヨミさんは、18日の上川陽子法相との面会で「私たちが望んだ答えはなかった。ビデオは出せない、調査結果はまだだと言われ、本当に残念だ」と語り、出席議員に、ビデオ開示と真相解明へ「これからも一緒に頑張ってほしい」と呼びかけました。上川法相からは、「調査中だから」と謝罪がなかったことも明らかにしました。

 ポールニマさんは、「ビデオを出せないのは何か隠しているからだと思う。二度とこういうことにならないよう、頑張ってほしい」と話しました。

 ウィシュマさんを支援してきた団体STARTのメンバーは、「入管の強大な権限や裁量権を制限する改革なくして収容者の人権と命、健康は守れない」として、入管法の抜本改定と仮放免などの運用改善を求めました。

 懇談会の石橋通宏会長(立憲民主党・参院議員)は、入管法改定案の断念を歓迎しつつ、入管制度の抜本改善へ「たたかいは続く。野党一丸となって頑張りたい」と述べました。

 日本共産党の藤野保史、本村伸子両衆院議員、山添拓参院議員が出席しました。


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