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2021年5月19日(水)

ガザ空爆正当化を追及

防衛副大臣ツイート問題

井上氏

参院外交防衛委

写真

(写真)質問する井上哲士議員=18日、参院外防委

 日本共産党の井上哲士議員は18日の参院外交防衛委員会で、中山泰秀防衛副大臣が、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への空爆をめぐり「私達の心はイスラエルと共にあります」などとツイートし、イスラエルによる空爆を正当化した問題について追及しました。

 井上氏は、中山氏の発言は、「民間人に死傷者が出ているのは遺憾であり、暴力を強く非難する。イスラエル、パレスチナ双方に最大限の自制を呼びかける」とする日本政府の見解とは違うと指摘。これに対し中山氏は、「これは一政治家としての発言を申し述べたもので、政府の見解と私の立場は同様である」と弁明しました。

 井上氏は、中山氏がツイッターのプロフィルのトップにわざわざ英語で、「防衛副大臣」と明記している点を指摘し、「このツイートだけが一政治家としての見解などという言い訳は通用しない」と追及しました。

 また、このツイートに対して、パレスチナ駐日常駐代表が「人種差別的だ」「殺害された罪なきパレスチナ人への敬意を欠いている」と非難していることを紹介。イスラエルの行為を正当化する副大臣のツイートは、日本の立場をゆがめ、問題の解決につながらない点で大変有害だと述べ、「撤回をしないなら、副大臣としての資格が問われる」と追及しました。

 同委員会では、日印物品役務相互提供協定(ACSA)の採決が行われ、自民、公明などの賛成多数で可決しました。井上氏は、「他国の武力行使と一体化した後方支援を担保するもので、憲法9条に反することは明らかだ」と、反対を表明しました。


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