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2021年5月14日(金)

死者の尊厳踏みにじる

沖縄戦没者遺族 遺骨土砂使うな

宗教者院内集会

写真

(写真)宗教者の集会であいさつする紙智子参院議員(正面中央)=13日、国会内

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設で、沖縄戦の激戦地でいまも戦没者の遺骨が多数収集されている沖縄本島南部の土砂を埋め立てに使うことに反対して、宗派を超えた宗教者が13日、国会内で集会を開きました。平和をつくり出す宗教者ネットの主催で、40人が参加しました。

 主催者あいさつで日本キリスト教協議会総幹事の金性済(キム・ソンジェ)さんは「沖縄の遺骨土砂問題で、ご遺族の切なる声、『いったい何度殺されればいいのか』というお声を聞いてきました。これは基地賛成、反対を超えて、日本の国の人道が問われる問題です」とのべました。

 沖縄戦戦没者遺族2人が証言しました。

 田村広志さん(79)=千葉県東金市=は、父の戦死の知らせと一緒に届いた骨つぼには1枚の紙が入っていただけだったといい、「個人の力で遺骨を探してきた。この土を埋め立てに使い、新基地をつくるのはだめだといい続けたい」と発言しました。

 小谷野浩さん(80)=東京都荒川区=は「遺骨のDNA鑑定をすすめ、父の骨を返してほしい。死者の尊厳を踏みにじる埋め立て計画を政府は撤回すべきです」と訴えました。

 日本共産党の紙智子参院議員、立憲民主党の近藤昭一衆院議員、吉田忠智参院議員、社民党の福島瑞穂参院議員が参加。紙氏は「沖縄だけではなく、全国共通の問題で、絶対に許せません。連帯して引き続きがんばります」とあいさつしました。


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