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2021年5月13日(木)

入管法改悪案 審議緊迫

命を軽視 廃案必ず

国会前 市民ら「共に声あげよう」

 衆院法務委員会での採決が狙われ、緊迫する入管法改悪案。衆院第2議員会館前では12日、「採決するな」「審議が尽くされていない」と午前中から多くの人が座り込みました。抗議する市民の声と野党が結束した反対で、この日の採決を断念に追い込みました。


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(写真)入管法改悪に反対する人たち=12日、衆院第2議員会館前

 「入管法改悪反対」などと書かれたプラカードを手に幅広い世代が参加。当事者や難民支援者、学生や宗教者などさまざまな人たちがスピーチしました。

「中身把握せず」

 入管問題の動画をSNSに投稿している、お笑い芸人のせやろがいおじさんは、「法案は改正とは真逆の方向にいっている」と訴え。「内容がなければ、いくら時間をかけても中身がないままです。採決の理由にならない」と述べました。

 日本キリスト教協議会議長の吉髙叶さんは、日本社会が命の重さをどう認識しているのかが問われていると話し、「廃案しかありえません」と訴え。フォトジャーナリストの安田菜津紀さんは、「法案の中身も把握していない政治家が、人の命を左右する法案を採決しようとすることに疑問です。まだ遅くありません。声をあげていきましょう」と語りました。

「もっと広げて」

 座り込みを主催した団体の一つ、移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)代表理事の鳥井一平さんは、多くの人の抗議の声で採決をさせなかったと強調し「廃案を求める声をもっと広げていこう」と話しました。

 野党の国会議員も参加。日本共産党の藤野保史衆院議員は、与党は今国会で採決する姿勢を崩していないと強調し、「廃案に追い込むため、ご一緒に頑張りましょう」と述べました。


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