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2021年4月4日(日)

独紙 五輪開催に警鐘

「日本のコロナ対策効果なし」

 【ベルリン=桑野白馬】南ドイツ新聞(電子版)は2日付で、今夏の東京オリンピック・パラリンピック開催について、新型コロナウイルス対策が機能せず感染者数が増加する一方、日本政府は開催に固執していると指摘し「専門家は緊急の警告を発している」と警鐘を鳴らしました。

 記事は、2月末に緊急事態宣言を解除した大阪で今月1日、過去2カ月で最多の616人の感染が判明したことに言及。「日本のコロナ対策は効果を発揮していないようだ。感染者数の増加は再び加速しており、パンデミックは収束していない」と強調しました。

 日本政府が1日、「まん延防止等重点措置」を宮城、大阪、兵庫に適用したことについては、菅義偉首相が「自らの対策では感染拡大防止ができないと間接的に認めたことになる」と指摘。感染の収束が見通せない中でオリンピック開催に固執する政府の姿勢を疑問視しました。

 また、オリンピックで海外から選手やスタッフ、メディア関係者などが入国した際「クラスター(感染者集団)が発生しないとは断言できない」と警告。けいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫医師が開催について「リスクは大きく」「まったく安全でない」と主張していることも紹介し「オリンピック開催をのんきに期待することはできない」と結びました。


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