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2021年4月3日(土)

遺骨土砂使用やめよ

沖縄 13市町村議会が意見書

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の埋め立てに、沖縄戦犠牲者の遺骨を含む沖縄本島南部の土砂が使用されるかもしれない問題で、県内全41市町村のうち13市町村議会で、同土砂を使用しないよう国に求める意見書を可決していたことが、1日までに分かりました。

 意見書は、南部の八重瀬町や、名護市などの11議会で全会一致。読谷(よみたん)村と与那原(よなばる)町では、日本共産党などの賛成多数で可決されました。

 八重瀬町の意見書は、住民を巻き込んだ苛烈な地上戦があった沖縄戦で、南部が特に多くの犠牲者が出た地域であることを強調。遺族や町民、県民の心情に寄り添うことを求めています。

 名護市の意見書は、「(同土砂使用は)断じて受け入れることはできない」「戦争につながる一切の行為を否定し、平和を求める『沖縄のこころ』に反する」と訴えています。

 沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんは先月17日、県議会と県内各市町村議会に同土砂採取の断念を国に求める意見書の可決を求める要請文を提出・郵送していました。

 県議会は9日に具志堅さんへの意見聴取を予定。その後、各会派が意見書の提出で一致した場合、早ければ14日ごろに臨時議会で審議されます。審議に向け調整中の県内の地方議会は他にもあり、決議がさらに広がる可能性があります。


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