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2020年12月19日(土)

海洋放出 漁民は反対

高橋氏ら漁協組合長と懇談

福島・いわき

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(写真)懇談する(右から)漁協の新妻専務理事、江川組合長と、くまがい、高橋、菅野の各氏=18日、福島県いわき市

 政府が狙う東京電力福島第1原発の汚染水の海洋放出をめぐり、日本共産党の高橋ちづ子衆院議員、くまがい智・衆院福島5区候補、菅野宗長いわき市議は18日、いわき市漁協の江川章組合長らと懇談しました。

 「魚が売れなくなる。簡単に『海洋放出』という言葉を使わないでほしい。みんな漁民は海洋放出に反対です」。江川組合長は毅然(きぜん)とした口調で訴えました。

 この日の朝、市場関係者から漁協側に「海洋放出になったら福島の魚はもう終わりだ」との強い懸念が寄せられたといいます。

 江川組合長は、震災前に少しでも近づくよう漁獲量を増やして販路回復など「一歩一歩階段を上がる」努力をしていると説明。しかし汚染水問題など「暗いイメージばかりでは見通しは真っ暗だ。担い手も来ない」と険しい表情を見せました。

 「賠償はいつなくなるかわからない。生業(なりわい)としての漁業ができなければ大変だ」と新妻隆専務理事は危機感を示しました。「『常磐もの』のブランドの復活を待ち望んでいる。少しずつ皆さんに認めてもらえるよう頑張りたい」と意気込みました。

 高橋氏は「政府は“トリチウムは流しても安全で、住民が単に感情論で恐れている”と描こうとしている。卑劣なやり方だ」と厳しく指摘。「福島で暮らし、生業を営み続ける住民の声は、数年で交代する官僚らと違い、尊重するのが当然だ」と応えました。


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