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2018年9月15日(土)

ハスカップ 日本一産地に震災打撃 北海道厚真町

冷凍保存分が停電で解凍 出荷できない

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(写真)土砂にのまれたハスカップの樹木=14日、北海道厚真町

 北海道地震で大規模な土砂崩れに襲われた北海道厚真町。14日現在、約6割で断水が続き、町民生活に著しい支障を来し、町の重要産業にも大きなダメージを与えています。

 厚真町は、スイカズラ科落葉低木で果実が「不老長寿の秘薬」とも呼ばれるハスカップの一大産地。作付面積日本一の31・5ヘクタール(2017年度)の畑からは27トンのハスカップが収穫されています。

 9年前から米や麦、大豆と一緒に甘酸っぱい品種のハスカップを栽培していたのは堀田祐美子さん(39)と昌意(あつお)さん(36)夫妻。畑に植えた500本の木から約20キロのハスカップの実が採れていました。

 祐美子さんは「収穫はすでに終えていたので、今年のものは影響ないですが、冷凍保存したハスカップは停電で解凍され、出荷できません」といいます。

 畑に向かう道路が土砂に寸断されて農器具で通れないとこぼす昌意さん。「うちの畑は大丈夫だと思いますが、家の片付けが精いっぱいで状況が分かりません。なんとかしてほしい」と訴えます。

 町の産業経済課農林業グループの担当者は「ハスカップの木が土砂に埋もれてしまっているとの情報もあり、どれだけの被害になるか、まだ見当が付きません。最悪、来年の作付けに悪影響を及ぼす可能性があります」と話していました。


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