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2018年3月27日(火)

干拓農地 深刻な被害

長崎・諫早 田村議員ら現地調査

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(写真)カモの食害を確認する(右から)松尾、田村、中野の各氏ら=26日、長崎県諫早市

 日本共産党の田村貴昭衆院議員は、国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)で漁業だけでなく干拓農地でも深刻な被害が出ている問題について26日、野鳥による食害を受けている営農者を訪ね、現場を調査しました。

 訪れたのは、農業生産法人「マツオファーム」を営む松尾公春さんの営農地。潮受け堤防の閉め切りで内部の調整池が淡水になり、カモなどが飛来しています。食害に対し、県農業振興公社と国、県を相手取り損害賠償を求める訴訟を起こし、開門も求めています。

 松尾さんに案内されたレタス畑では、上にかぶせられた保温シートに無数の穴が開いていました。同じく黒いシートにはカモとみられる鳥の足跡がついていて、葉は食いちぎられていました。大根も葉を食い荒らされていました。

 調整池で冬寒く、夏暑い気候や、粘土質で水はけが悪い土壌も、野菜の生育に深刻な影響を与えています。松尾さんは「国は農家がどれだけ苦労しているかわかっていない。国は県に対策をとるよう指導しないといけない」と不満を口にします。

 田村氏は「中央干拓地でカモの食害があり、水はけが悪く、農家が困っていることを確認できた。総事業費約2500億円かけて造った農水省の姿勢を国会でただしたい」と語りました。

 日本共産党の中野太陽諫早市議が同行しました。


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