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2015年5月22日(金)

きょうの潮流

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 長野県上田市にある平林堂(へいりんどう)書店は隔週で地域の情報紙に売れ筋ランキングを発表しています。そこでちょっとした“異変”が起きているそうです▼2位、1位、2位。ことしの本屋大賞に選ばれた『鹿の王』などを抑え、不破哲三さんの『「科学の目」で日本の戦争を考える』が最近の上位に入っているのです。民主書店とはいえ、さまざまな一般書が並ぶ大きな本屋。担当者も「レジの横に置き書評も紹介しているが、ここまで売れるのは珍しい」と▼手にとる人のなかには遠来者や若者の姿も。戦後70年の節目にあの戦争は何だったのか、改めて考えてみたいという人が増えているのでは。担当者はそういいます▼党首討論で共産党の志位委員長が安倍首相の戦争認識を聞きました。あれは間違った戦争か、正しい戦争か。しかし、戦争の惨禍をくり返してはならないといいながら、最後まで「間違った」とは口にしませんでした▼先の大戦で日本降伏の条件を定めたポツダム宣言に対しても同様です。日本の戦争を「世界征服」「侵略」と判定した宣言の中身も、詳しくは承知していないと。これまでの軍国主義を反省し、平和な日本をつくると世界に約束した戦後の出発点も否定する態度でした▼不破さんは本のなかで侵略戦争とは何かを端的に表しています。武力で領土拡大をはかる。武力で外国の支配をはかる。日本がアジアや太平洋でやったことはまさに。それさえ認めず、戦争の善悪の区別もつかない人物に首相の資格はありません。


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