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2014年9月24日(水)

袴田事件に学び えん罪を防ぐために

取り調べ可視化求め集会

日弁連主催 無理やり自白を強要する実態告発

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(写真)訴える袴田秀子さん=22日、東京都内

 強引な取り調べで自白を強要され、死刑が確定した元プロボクサー・袴田巌さんに裁判のやり直し(再審)と刑の執行停止の決定が出た袴田事件に学び、えん罪を防ぐために取り調べの可視化(全過程の録音・録画)の制度化を求める市民集会が22日、東京都内で開かれました。日本弁護士連合会(村越進会長)の主催で、200人余が参加しました。

 袴田さんの実姉、秀子さんが、釈放後いっしょに暮らしている巌さんの近況を報告。無実であるにもかかわらず48年に及んだ身柄拘束からくる障害が、いまも日常生活の支障となっているといい、「一日も早く無罪が決まることを願っています」と訴えました。

 今年7月に二審の東京高裁で逆転無罪判決が確定した三鷹バス痴漢えん罪事件の被害者、津山正義さんは、取り調べで、取調官がうそをついて自白を迫ったり、「認めないなら出さない」などといわれたことをあげ、可視化の実現を訴えました。

 相次ぐえん罪や検察の証拠改ざん事件を受け、法相の諮問機関・法制審議会が可視化を中心に改革の検討をしてきました。18日に決定した改革案では、可視化の範囲を裁判員裁判対象事件など全事件の2〜3%程度とし、例外も多数認める限定的なものにしました。

 パネルディスカッションで発言した袴田事件弁護人の小川秀世弁護士は、「可視化の対象が重大事件のみとされたが、ひどい取り調べはもっと多数ある。被疑者が否認している事件など、捜査官が無理やり自白させようとする事件が対象から欠落しているのは問題だ」とのべました。


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