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2014年4月13日(日)

世界の変化と未来社会論

学者・研究者党後援会交流集会 不破氏が講演

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(写真)学者・研究者、大学教職員・大学院生の後援会全国交流集会。講演するのは不破哲三社会科学研究所所長=12日、党本部

 全国学者・研究者日本共産党後援会の全国交流集会が12日、東京の日本共産党本部で開かれました。不破哲三社会科学研究所所長が「世界の変化と未来社会論」と題して記念講演をしました。会場には28都道府県から180人が参加しました。

 不破氏は、9年前、“21世紀の情勢の展開に耐える党綱領を”との思いで綱領改定に取り組んだとし、世界情勢が激変する中、発達した資本主義国でたたかっている党が、自分自身の未来の問題として、人類社会の発展の前途を明らかにすることに一つの焦点をおいた、と述べました。

 そして、これまでレーニン以来の誤った「定説」を「物の分配を中心にした未来社会論で、人類の本史の名に値する壮大な内容に欠ける」と批判、その影に隠されていたマルクス本来の未来社会論の“発掘”に挑戦した経緯を詳しく語りました。第一の“発掘”は、マルクスの未来社会論の本論、第二の“発掘”は、その未来社会にいたる「過渡期」についてマルクスの理論的発展の追跡にありました。

 続いて不破氏は、中国・ベトナムとの理論交流の経過を、社会主義と市場経済の問題でどのような観点を提起したかを中心に報告。最後に、科学的社会主義の学徒として各分野で研究に取り組んでいる後援会の方々に、理論活動での協力を呼びかけました。

 質疑応答では「第三世界での工業化をどう見るか」「資本主義の基本矛盾はどこにもとめるか」「マルクスが過渡期論のなかで“国際協調”を取り上げている意味は」などが出され、不破氏は丁寧に答えました。

 参加者からは「現代的な課題だけに振り回されるのではなく、理論的な軸を学ぶ大切さを感じた」「日本共産党の理論水準の高さを改めて感じた」などの感想が出されました。

 学者・研究者の全国交流集会では、宮本岳志衆院議員が国会情勢を報告しました。土井洋彦学術・文化委員会責任者があいさつをし、討論では参院選などの活動や大学自治破壊とのたたかいについての経験交流を行いました。いっせい地方選挙にむけて「共産党を支持するアピールを発表し、幅広い学者・研究者に賛同を呼びかける」とする事務局提案の「申し合わせ」を確認し閉会しました。


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