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2014年4月9日(水)

文科相 「教育勅語」を美化

軍国教育の柱を「中身まっとう」

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 下村博文文科相は8日の記者会見で、戦前の天皇制のもとで国民を戦争に動員する教育の基本原理となった「教育勅語」の原本が約50年ぶりに確認されたことに関し、「活用のされ方ということについて軍国主義教育のさらなる推進の象徴のように使われたことが問題だと思う。教育勅語の中身そのものはまっとうなことが書かれている」とのべ、教育勅語を美化する暴言をはきました。

 教育勅語は、明治天皇の名で1890年10月に出され、国を統治する全権限を天皇が握る専制政治のもとで教育の基本原理を示したもの。天皇への無限の奉仕、特に「一旦緩急あれば義勇公に奉じる」(いざというときには天皇に命をささげなさい)ことを最大の道徳とし、戦時の忠誠を強制しました。

 戦後1948年6月19日、憲法の精神に反するとして国会で失効確認が決議され、廃止されました。下村氏の発言はこうした歴史に逆らうものです。

 原本は2012年秋に東京国立博物館の文科省保管庫から発見されていました。今の時期に発表したことについて文科省は、裏づけを取るために時間がかかったとしています。


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