2014年2月17日(月)
大雪 暮らし寸断
関東甲信 食・燃料不足 車両立ち往生
記録的大雪に見舞われた関東甲信地方では16日、山梨県や長野県を中心に各地で道路や鉄道などの交通網の寸断、停電・断水などで地域・集落の孤立化が続き、食料・燃料の不足が深刻になってきました。道路上で立ち往生したまま、運転手・同乗者の安否確認ができていない車両も数多く残されています。緊急の救出・支援が必要な状況となっています。建物の屋根の陥没、農業用ビニールハウスの倒壊などの被害も出ています。日本共産党は、志位和夫委員長を本部長とする関東甲信大雪災害対策本部を設置したほか、党地方議員と党支部が、住民の安否確認や高齢者世帯などへの聞き取り、支援を始めています。
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山梨県内の大雪は、14日朝から15日の午前まで降り続き、最大積雪量が甲府市で114センチ、富士河口湖町で143センチと過去最多となり、「観測記録のある120年前から最多の積雪量」(甲府地方気象台)となりました。
この影響で15日、富士河口湖町の路上で凍死と思われる女性(56)の遺体が発見され、県全体で67人のケガ人が確認されました。家屋の倒壊、半壊も各地で確認され、停電は4100戸に広がっています。(16日午前11時、県防災危機管理課まとめ)
県内各地で建物や農業施設の倒壊なども広がり、交通網も、鉄道各線に加え、高速道や国道、県道などが2日間にわたって全面的に通行止めとなり、長時間車内に閉じ込められる人も続出。コンビニでは弁当やカップめんなどが完売となり、「いつ入荷できるかわからない」(コンビニ各店)状態となっています。
日本共産党県委員会は15日、小越智子県議を責任者とする対策本部を設置。党地方議員らを通じた県内被害状況の調査に全力をあげています。
対策本部には「長野県に向かっていた友人が、24時間以上車中で助けを待っている」(北杜市)、「灯油も冷蔵庫の中身も底を突きそうだ」(甲府市)、「ぶどうのハウス2棟が全壊した」(甲州市)などの情報が寄せられています。
小越県議は、「経験したことのない大雪で、県内は完全に陸の孤島状態。食料や燃料の不足など、県民生活にも深刻な影響が広がっており、国、県に敏速な対応を求めていきたい」と話しています。
(山梨県・志村清)