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2013年6月28日(金)

都議選でつちかった全国的連帯の精神を、全国的規模で発揮し、勝利をつかもう

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 このような全国的連帯での奮闘は、他党にはまねのできない、綱領を基礎に同じ志で結ばれている日本共産党ならではのものであります。その成果を、参議院選挙に発展的に生かすことを、私は、心から訴えるものであります。

 全国からオルグに入った同志も、特別宣伝隊やボランティアに参加した同志も、「マイ名簿」やテレデータでの対話・支持拡大に取り組んだ同志も、今回の結果に強い喜びの気持ちを持っているはずです。“やればやれる”という確信をもっているはずです。たくさんの活動上の生きた教訓もえているはずです。その喜びと確信と教訓を全党のものとし、参議院選挙のたたかいに生かそうではありませんか。

 全国一区の比例代表選挙が選挙戦の軸となる参議院選挙においては、「全国は一つ」という立場は、いよいよ大切になってきます。都議選では全党の同志たちが東京にもっているつながりを生かした選挙戦を展開しましたが、参院選では全党の同志たちが全国にもっているつながりをすべて生かした選挙戦を、壮大な規模で展開しようではありませんか。同志のみなさん。都議選でつちかった全国的連帯の精神を、文字通り全国的規模で発揮し、勝利をつかもうではありませんか。

宣伝・組織戦の規模をいかにして広げるか――都議選の教訓をふまえて

国民多数の思いと日本共産党の立場が合致――そういう人々に声をどう届けるか

 第三の教訓は、宣伝・組織戦の運動の規模をいかにして広げるかという問題であります。この問題でも、都議選の教訓を参院選に生かす取り組みをはかりたいと思います。

 メディアの世論調査を見ても、今回の都議選で投票した無党派層の2割近くが日本共産党に投票しています。投票にいたらなくても、わが党にたいして新たな注目や期待を寄せている人々が、これまでになく広がっていることは間違いありません。

 世論調査を見ても、アベノミクスの現状と前途に不安と批判が強まっています。憲法問題では国民の過半数は憲法9条、96条改定に反対という結果が出ています。原発再稼働と輸出にたいしても国民の6割前後は反対という結果が出ています。

 国民多数の思いと、日本共産党の立場が合致しているのです。そうした広大な人々に、日本共産党の声をどうやって届けていくかは、新しい重要な課題であります。

都議選のたたかいの教訓を、参院選に発展的に生かす――三つの強化方向

 この点で、宣伝・組織戦の運動の規模を広げるといううえでも、都議選のたたかいは重要な教訓をつくりました。それを参院選に発展的に生かしていくことを訴えたい。とくに三つの点を強調したいと思います。

創意をこらし、宣伝戦を思い切って強化しよう

 第一は、創意をこらした宣伝戦を思い切って強化することであります。

 都議選では、広範な有権者に元気な党の姿を届けるため、さまざまな工夫をこらした宣伝戦が取り組まれました。

 駅頭宣伝は、各党入り乱れた激しい宣伝戦になりましたが、ノボリ、プラスター、横断幕などで要求スローガンを押し出した目立つ工夫をおこない、早朝からのロングラン宣伝、お帰りなさい宣伝が取り組まれ、多くの駅頭で他党派を圧倒しました。

 ビラを配布することができないオートロック・マンション住民を対象に、通勤労働者が集中する駅頭での毎日の早朝宣伝、保育所前宣伝、商業新聞などへの折り込み宣伝など、さまざまな創意的取り組みがおこなわれました。

 各地で取り組まれた路地裏メガホン宣伝は、「声が優しく、心に響く」と大きな威力を発揮しました。

 これらの教訓を、参院選に大いに生かしましょう。ポスターを急いで、1枚残らず張り出しましょう。「しんぶん赤旗」6・7月号外を一気にまききりましょう。都議選の教訓を生かして、党の元気な姿を有権者に伝える創意をこらした宣伝戦を全国で展開しようではありませんか。

「マイ名簿」の取り組みを軸にしつつ、テレデータを使った対話を広げよう

 第二に、対話と支持拡大の飛躍をはかるためには、「マイ名簿」にもとづく結びつきを生かした活動を軸にすえて発展させるとともに、テレデータを使った電話による対話を思い切って広げることが大切であります。この活動は、国民のなかでわが党にたいする新たな関心や注目が広がるもとで重要になっており、都議選ですでにその威力は試されずみのものともなりました。

 都議選では、「声の全戸訪問」として、テレデータにもとづく電話作戦が展開され、「ビラをお読みいただけましたか」「投票先はお決めですか」などと対話し、党への支持をよびかけました。全体として、驚くような反応の良さ、待っていましたというような反応の良さで、対話できた人のうち、支持を約束する人が2〜3割に達するなどの状況も生まれました。全国各地で取り組んだ同志からも、「すごい反応。ほんとうにテレデータなのですか」という問い合わせが相次ぎました。反応の良さに励まされ、元気になり、働きかければ働きかけただけ支持が広がる状況となりました。

 参議院選挙では、「マイ名簿」にもとづく取り組みをさらに発展させるとともに、テレデータを使った「声の全戸訪問」を重視して位置付け、空前の規模に対話・支持拡大の運動を発展させようではありませんか。

選挙ハガキを活用し、担い手を広げる取り組みに力をそそごう

 第三は、後援会員、「しんぶん赤旗」読者、支持者などに思い切って協力を依頼し、担い手を広げることの重要性であります。

 都議選では、1選挙区あたり8000人の選挙ハガキを送った人に、「折り入ってお願いがあります」「大激戦です。支持を広げてください」とお願いする、「折り入って作戦」が取り組まれました。働きかけてみると、5人、10人と支持を広げてくれる経験が、たくさん生まれました。

 この経験も、参議院選挙に発展的に生かしましょう。参院選では、比例代表で255万枚、選挙区で223万枚の選挙ハガキが活用できます。選挙ハガキを1枚残らず活用するとともに、ハガキを送った人に電話で、訪問で、「支持を広げてください」と大胆にお願いする運動を、選挙戦の太い柱に位置付けて取り組み、担い手を広げに広げながら勝利をつかみとろうではありませんか。

ネット選挙――草の根の力を発揮して大いに挑戦を

 参議院選挙では、都議選でできなかったインターネットを使った選挙活動が解禁になります。ネット選挙に本格的に挑戦するために、この間、中央として、全国ネット担当者会議、SNS活用全国交流会などを開催し、党員・支持者のネット活用を促進してきました。参議院選挙候補者は全員がネット活用を開始し、地方党機関、支部でもネット活用の取り組みが広がっています。

 参議院選挙では、中央として、インターネットで活用できる、あらゆる発信を強化するために全力をあげます。毎日の「しんぶん赤旗」のネット配信を充実させます。動画の配信にも力をそそぎます。フェイスブック、ツイッターなどの発信も強化します。これらも活用して、草の根の力を大いにこの分野でも発揮し、ネット選挙という新たな分野に意欲的に挑戦しようではありませんか。

宣伝、組織戦の飛躍のなかで、党勢拡大を目的意識的にすすめよう

 宣伝、組織戦を飛躍させるなかで、党勢拡大を目的意識的にすすめることを強く訴えたいと思います。

 都議選を振り返っても、東京の党組織が、4月、5月と連続して、「しんぶん赤旗」の読者を、日刊紙も日曜版も増やすなかで都議選にのぞんだことは、党が新たな活力をもって選挙にのぞむうえで大きな力となりました。これは重要な教訓であります。

 参院選躍進にむけて、党員と「しんぶん赤旗」拡大の独自の努力をはかりましょう。とくにこの6月度に、「しんぶん赤旗」の読者を全都道府県、全地区委員会、全支部で増やして、党勢拡大の高揚のなかで選挙戦にのぞむことを心から訴えるものです。

参議院選挙にのぞむ基本姿勢――やるべきことをやりぬいたもののみに躍進は訪れる

 最後に都議選の結果と参議院選挙との関係、参議院選挙にのぞむ基本姿勢についてのべておきたいと思います。

 都議選での日本共産党の躍進が、国民のわが党への見方を変え、参議院選挙の躍進に連動しうる条件をつくりだしたことは間違いありません。同時に、都議選で躍進したからといって、自動的に参院選で躍進することは決してありません。参議院選挙での躍進に連動させるためには、都議選と参院選の性格の違いもよく念頭において、勝利に必要なことをやりぬくことが絶対不可欠であります。

 都議選の日本共産党の結果をみるさいに、次の二つの見地が重要であります。

 第一に、昨年の総選挙の比例票と比べると、日本共産党は東京都での得票を48万から62万に、得票率を7・41%から13・61%に大きく伸ばしています。これは東京と全国の奮闘のたまものであり、これがあったからこそ、17議席への倍増も可能になりました。この結果は、昨年の総選挙での政党間の力関係は固定的なものでは決してなく、短期間のうちに変えられることを示しています。そういう変化は東京だけでなく全国どこでもつくりうる、つくろうという立場で、参議院選挙にのぞむことを訴えるものです。

 第二に、4年前の都議選の結果とくらべると、日本共産党は、低投票率のもとで得票を71万から62万へと減らしています。同時に得票率を12・56%から13・61%に、1・05ポイント伸ばしています。そして、日本共産党は、得票率では前回比1・05ポイント増ですが、議席は倍増となりました。すなわち都議選での躍進は、選挙区ごとの他党の立候補状況、政党の組み合わせ、民主党の共倒れなど、さまざまな要因もあることをリアルにみる必要があります。

 参議院の比例代表選挙では、こういった要因は基本的に作用しません。それは、「全国は一つ」で、政党の“生の力”がそのまま反映するたたかいとなります。都議選の躍進を確信にしつつ、同時に、参議院選挙にあたっては、「勝って兜(かぶと)の緒を締めよ」という立場で、気を引き締めてのぞみ、少しも緩みや甘さがあってはならないということを、強調しなければなりません。

 同志のみなさん。参議院選挙の躍進は、650万票以上という得票目標、それを達成するための宣伝・組織活動の目標など、勝利のためにやるべきことをやりぬいたもののみに訪れるということを銘記して、つぎのたたかいにのぞもうではありませんか。

 参議院選挙は、「比例を軸」に、5人の比例候補の全員当選を全党の力を総結集してやりぬくことを揺るがずに堅持してたたかいます。同時に、都議選の結果も受けて、どの選挙区でも「自共対決」を正面から押し出して、勝利にむけて堂々と力をつくします。とりわけ、現実に議席を争いうる状況がうまれているいくつかの選挙区では、比例代表の躍進の大波をつくりだしつつ、選挙区でも積極的に議席獲得をかちとるために力をそそぎます。

 都議選の躍進を確信とし、そのたたかいの教訓を生かし、参議院選挙で連続躍進をかちとるために、全党が心一つに、残る期間、「日本共産党ここにあり」という大奮闘をすることを心から訴え、中央委員会が先頭にたって奮闘する決意をのべ、報告を終わります。みなさん、ともにがんばりましょう。


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