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2022年9月11日(日)速報

沖縄県知事選 デニー知事が圧勝で再選

辺野古新基地ノーの審判


デニー知事再選のバンザイ=11日

(写真)当選のバンザイ=11日、沖縄県那覇市

  沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の是非を最大争点に、コロナ禍からの経済回復などが問われた沖縄県知事選が11日、投開票され、新基地反対を貫き、米軍普天間基地の危険性除去と閉鎖・撤去を訴えた「オール沖縄」の玉城デニー知事(62)が再選を果たしました。2014年11月の翁長県政以来、「オール沖縄」は3連勝です。

 岸田自公政権の全面支援を受け、辺野古新基地推進を真正面に掲げた前宜野湾市長の佐喜真淳氏(58)との事実上の一騎打ちで、投票箱のふたが閉まった直後に当確の報が伝わる圧勝となり、県民の新基地反対の揺るぎない圧倒的な民意が示された歴史的勝利となりました。

 午後8時すぎ、那覇市の会場で当確を受けたデニー知事は、カチャーシー(沖縄の手踊り)を舞い、集まった支援者と喜びを分かち合いました。

 「2期目のかじ取りを任せていただきました。本当にありがとうございました」とあいさつしたデニー知事。記者団から「どのような民意が示されたか」と問われたデニー知事は、「間違いなく今回は辺野古の新基地建設が大きな争点だった」と述べ、2014年の翁長雄志前知事と自身が初当選した18年の知事選、7割超が埋め立て反対とした2019年の県民投票とともに「今回の明確な争点となった私の2期目の再選。この県民の思いはやはり1㍉もぶれていないという結果だ」と強調しました。

 新基地を止める方策について問われ、デニー知事は、軟弱地盤の改良工事に伴う国の設計変更申請を不承認としていることを挙げ、「沖縄県はすでに結論を政府に対して出ている。基地を認めることはできない」と指摘。著しい環境破壊や法の要件に合致しない点があることを「日本政府が認めてこそ本当の法治国家の姿だ。これからもしっかりただしていきたい」と述べました。


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