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テレビ5月

~6月のテレビラジオ面~

☆「NHK受信料制度」とは~須藤春夫・法政大名誉教授にきく

☆長崎放送・村山仁志アナにギャラクシー賞DJパーソナリティ賞

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□「NHK受信料制度」とは~須藤春夫・法政大名誉教授にきく(6、7日付)

NHKの受信料制度を「合憲」とした最高裁判決から半年。「受信料をどう考えたらいいのか」という疑問に、法政大学名誉教授の須藤春夫さんが2回にわたってズバリと答えます。イギリス・BBCとの比較を交えながら明かす公共放送の役割とは?(記事を読む上

□長崎放送・村山仁志アナにギャラクシー賞DJパーソナリティ賞(25日付)

 その年の優れたラジオマンに贈られるギャラクシー賞DJパーソナリティ賞に、長崎放送の村山仁志さんが受賞しました。あまたの〝しゃべり手〟のなかから選ばれたローカル局アナウンサーの素顔は…。長崎放送のスタジオを訪ねました。(紙面を見る

●「AI」でどう変わる? テレビと放送の未来(4日付)

 大量のデータを学習して情報を見分けるAI技術を、テレビ番組の制作に生かす研究が進んでいます。5月末に開かれたNHK技術研究所の「技研公開」を取材。「音声自動書き起こしシステム」「ロボット実況」などの最新の技術を紹介します。(紙面を見る

●「新4K8K衛星放送」スタートまであと半年(16日付)

 いよいよ今年の12月1日から高精細画面が魅力の「新4K8K衛星放送」が始まります。一方で、対応する機器の普及や放送局の準備はどうなっているのでしょうか。業界が開いた「半年前セレモニー」から進行状況を検証します。(記事を読む

●発表! 第55回ギャラクシー賞~真実を追う姿勢に評価(18日付)

 第55回ギャラクシー賞の贈賞式の模様を紙上中継します。「教育と愛国」でテレビ部門大賞に輝いた毎日放送の斉加尚代ディレクターはじめ、倉本聰さん(55周年記念賞)、川端和治さん(志賀信夫賞)ら、各賞受賞者のよろこびの声を伝えます。(紙面を見る

●ドラマで活躍・多彩な顔が登場 6月の「休憩室」(毎週土曜日掲載)

 ☆朝日放送アナウンサーのヒロド歩美さんは、朝日系「朝だ!生です旅サラダ」のリポーターを務めて3年目。8月からは、おなじみの「熱闘甲子園」を担当します。

 ☆前田亜季さんはNHKBSプレミアムの時代劇「そろばん侍 風の市兵衛」第3部「帰り船」(7月7日から放送)に出演。芸歴が四半世紀を超えた思いを語ります。

 ☆演じるのは、ギャグ漫画の一時代を築いた赤塚不二夫。玉山鉄二さんはNHK土曜ドラマ「バカボンのパパよりもバカなパパ」で新境地をひらいた、なのダ!

 ☆桐谷健太さんはアフリカ最高峰を踏破しました。NHKBSプレミアム「桐谷健太 熱帯の氷河 キリマンジャロに挑む」の経験は、役者としての存在感も変えたと言います。

●好評・「試写室」 新ドラマ、ドキュメンタリーを紹介

 ジャーナリストや作家、詩人ら多彩な執筆陣が、新作ドラマやドキュメンタリーなどの話題作を取り上げ、見どころを伝えます。みなさんは今夜、どの番組を選びますか?

【反響続々! 月イチ新連載に注目を】

◇やきそばかおるの「ラジオの歩き方」
国内すべてのラジオ局を網羅する異色のライター・やきそばかおるさんが、各地で愛される注目番組をセレクトします。これを読めば、あなたもきっと〝ラジオの達人〟に?!

◇「おすすめ民放BSシネマ」&「イマイのこれ観よっ」
民放BS各局で放送予定の映画を選りすぐって毎月紹介します。NHK朝ドラの脚本も手掛けた〝映画通〟今井雅子さんが、作り手目線でその月に観るべき作品を熱く語る「イマイのこれ観よっ」もあわせて、どうぞ!

♪♪♪毎週月曜日付は「テレビ・ラジオ特集」です♪♪♪

 毎週月曜は1面を使った特集面をお届けします。最新のテレビ・芸能情報から、話題の人へのインタビュー「思いのままに」など内容も多彩。一流執筆陣の放送評論「波動」は放送界の「いま」を深く切り取ります。読み応えたっぷりのコラムも好評です。気鋭のライター・武田砂鉄さんの「いかがなものか!」、演出の巨匠・鶴橋康夫さんの「ドラマの種」、脚本家や映画監督として羽ばたく足立紳さんの「七転びな日々」、テレビコラムニスト・桧山珠美さんの「それでもテレビが好き」を、それぞれ毎月1回掲載しています。

 ◆「波動」執筆陣(50音順)◆
 石井彰(放送作家)、碓井広義(上智大学教授)、河野慎二(ジャーナリスト)、桜宮淳一(在阪テレビ局報道記者)、隅井孝雄(ジャーナリスト)、利元克巳(広島マスコミ9条の会)

♪♪♪読者・視聴者の「声」で紙面をつくります♪♪♪

◇あなたも投稿してみませんか~「みんなのアンテナ」
「あのドラマは感動した!」「ちょっとこの番組はヘンじゃない」…。テレビ・ラジオ番組の感想を募集しています。また、放送問題への意見も大歓迎です。

「みんなのアンテナ」は200字程度の原稿にまとめ、①住所②氏名(紙上匿名可)③年齢④電話番号を記入のうえ、以下のあて先・アドレスに送付してください。掲載の場合は薄謝を進呈します。

【はがき・手紙の場合】
〒151-8675  東京都渋谷区代々木郵便局私書箱62号

   【FAXの場合
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 【Eメールの場合
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※いずれの場合も「みんなのアンテナ係」と明記してください。


◎NHK「受信料」制度とは/法政大学名誉教授須藤春夫さんに聞く/上/視聴者との距離埋める努力を

 政権におもねるNHKの報道姿勢に疑問を持つ本紙読者から、「受信料制度をどう考えたらいいのか」という声が絶えません。最近では「夜遅くに訪問してきた」「携帯まで確認させられた」など、強引に受信料契約を迫る事例も。公共放送を支える受信料制度とは何か、須藤春夫・法政大学名誉教授に聞きました。(佐藤研二)

 ――受信料制度を「合憲」とした最高裁判決(昨年12月)が出されて以降、自ら受信料契約を申し出た件数が急増しています。
 須藤 判決によって、NHKから契約を求められた未契約世帯は事実上拒否できなくなります。視聴者の納得が得られないまま、支払いを半ば強制することに直結するような判決が出されたことは、残念でなりません。
 NHK側は「強制はしない」と言いますが、すでに末端のスタッフが判決をお墨付きにして契約や支払いを迫っています。今後、NHKは裁判を起こせば負けることはないので、督促が届いた時点で契約する方向に向かってしまうと思います。

放送法の精神

 ――放送法では受信料制度をどう位置づけているのでしょうか。
 須藤 そもそも、放送法のなかで「契約の義務」という条項はありますが、「支払いの義務」を規定していません。支払いの義務は、NHKの放送受信規約のなかで規定しているのでNHKとの民事上の契約です。不払い者に対し法律上の罰則規定もないのに受信契約率が8割近くあるのは奇跡だと思います。地道な放送活動を積み上げることによって、財政的に公共放送を支えようという視聴者の意識をつくり上げていくことが放送法の精神です。そのかけがえのないメリットを生かさず、最高裁大法廷判決を盾に、未契約者に強制的な取り立てに向かうのは許されません。
 ――海外の公共放送はどのような受信料制度なのでしょうか。
 須藤 日本とは事情が違いますが、ほとんどの国が支払い義務制で罰則が付いています。ドイツでも最高裁で憲法判断をして罰則付きの放送負担金制度を導入しましたが、生活になくてはならない情報を入手するために負担する「公共」という考えに、国民的な合意がそれなりにありました。
 とくに、イギリスのBBC(英国放送協会)の受信料支払率は、罰則規定があるものの98%に達しています。BBCの「公共の価値」を高めているのが、権力からの独立と市民参加です。女王陛下の特許状と政府との協定書、BBCが独自につくった放送ガイドラインの3層構造で、あらゆる権力からの独立を保障しています。市民参加も、視聴者団体の会合にBBC会長が出向くほど徹底されています。

権力への姿勢

 ――NHKはBBCの仕組みを意識しているようですが。
 須藤 いくら制度をまねても、権力と向き合う姿勢はまるで違います。NHKでは政治権力の乱暴な介入で、「慰安婦」問題を取り上げたETV番組が改変される事件が起こりました。最近でも、安倍政権に忖度(そんたく)するニュース報道はNHKの信頼を著しく落としています。
 NHK経営委員会は、各地で「視聴者のみなさまと語る会」を開いていますが、逆に視聴者団体の集まりに会長や経営委員長が出向くことはありえません。NHK自らが、きちんと視聴者・国民との距離を埋めていく努力をすべきです。

NHK受信料最高裁判決
 テレビを持つ人に受信契約の締結を義務付けた放送法64条の規定が憲法に反するかどうかが争われた訴訟。最高裁大法廷は昨年12月6日、「合憲」とする初めての判断を示しました。判決はNHKと受信者の意思表示の合致が必要だとする一方、NHKが裁判を起こして判決が確定すれば契約は成立すると指摘しています。(つづく)
(6月6日付)

◎NHK「受信料」制度とは/法政大学名誉教授須藤春夫さんに聞く/下/市民と共に社会つくる放送こそ

 ――NHKは、来年からの開始をめざす「インターネット常時同時送信」に向けて、受信料制度見直しの議論を重ねていますが。

ネットに課金

 須藤 上田良一会長が、いま一番やりたがっているのがネットによる同時配信です。今年の1月にNHKが発表した経営計画(2018~20年度)のなかで、NHKがインターネットや4K8Kの技術を活用して「2020年に最高水準の放送サービスを実現する」ことを最重点と位置付けました。
 それでは、同時配信利用者からどのように課金するのか。昨年7月、NHKが設置した「受信料制度等検討委員会」は、ネットで同時配信を視聴できる環境をつくった人に課金する、「受信料型」が望ましいとした答申を出しました。しかし、視聴者や民放からの批判が続出し、当面は受信契約を結んでいれば無料で視聴できるということに落ち着き、〝ネット課金〟は先送りされました。
 ――NHKがネットに前のめりになる理由は何でしょうか。
 須藤 ここ数年、スマホやタブレットで情報収集する〝テレビを見ない〟層が、若い世代を中心に増えています。そこでネットでもNHKの番組を常時視聴できるようにすれば、テレビ離れ世代でもスマホやパソコンで番組を見てもらえるので受信料も徴収できる思惑があるからです。当然、専用アプリをダウンロードしなくては番組が見られないので〝タダ乗り〟は防げます。
 一方、テレビも持たず、ネットでもNHKの情報がまったく届かない一群が生まれるのを、NHK自身が公認することになってしまいます。国民が権利を行使するうえで必要な基本情報をだれでも入手できるところに公共放送の「公共」たる意味があります。この役割は商業放送や国営放送では担えません。

「公共」の意味

 ――安倍政権の意向をくんだ籾井勝人前NHK会長の登場以後、「公共放送」の意義が大きく揺らぎました。
 須藤 籾井氏の数々の問題発言がNHKへの信頼を損ねてきましたが、それ以前も視聴者の納得を得られるような「公共」の役割を果たしてきたといえるのでしょうか。政府広報に近い「公」の情報を上から下へ流す姿勢では、「共」という考えがすっぽりと抜け落ちています。
 「共に社会をつくっていこう」と考える人たちを育て励ます放送活動を、NHKは本気で目指すべきです。インターネットの活用も、市民の参加による公共的な議論を尽くす場として積極的に活用すれば、「公共メディア」にふさわしいですが、その前提としてNHKが権力から完全に自立していなければなりません。
 ――視聴者・市民に求められることは何でしょうか。
 須藤 おかしな番組には注文を付け、いい番組は激励していく活動とともに、放送のあり方について視聴者の側も積極的に提言していく活動が重要です。NHK会長や経営委員長の公選制はじめ、電波行政全体を権力から切り離す工夫など、視聴者が放送や制度の仕組みをしっかりと学習する場が欠かせません。
 本当は、その場にNHKの職員が積極的に出てきてほしい。イギリスのBBCでは職員が視聴者のもとへ出向いて交流していますが、NHKではまずありえない。簡単なことではないですが、今こそ、視聴者・市民から「自分たちの放送局だ」と支えてもらえる努力を期待したいですね。(おわり)
(6月7日付)


◎新4K8K衛星放送/スタートまで半年/どうなる対応機器普及と番組充実

 今年の12月1日からBSと110度CSで「新4K8K衛星放送」が、NHKと民放など16チャンネル(8Kは1チャンネル)で始まります。4Kの画素数は現行のハイビジョン(2K)の4倍、8Kは16倍。超高画質映像が身近に楽しめるようになりますが、視聴者やテレビ局の準備は整っているのでしょうか?(佐藤研二)

 放送事業者や家電業界などでつくる「放送サービス高度化推進協会」(A―PAB)は新放送開始まであと半年に迫った1日、東京都内でセレモニーを開きました。この日、新放送に対応する機器の発売がようやく告知され、放送局側は12月から始まる番組の〝目玉〟を発表。A―PABの福田俊男理事長は「先行きが見えてきた」とあいさつしました。

内蔵TVまだ1社

 新放送を視聴するには、現在市販されている4Kテレビに専用チューナーを外付けする必要がありますが、実際に店頭に並ぶのは秋以降。価格も3万円前後と、安くはありません。チューナーを内蔵した4Kテレビも今月から販売されますが、まだ1社のみです。
 A―PABが先月公表した調査結果では、「新放送を見るにはチューナーが必要」だと知っていた人は、2月の段階で13%にとどまっています。そもそも、12月1日に新放送の開始を知っていた人も1割台でした。
 放送局側も、カメラや編集機材などを4Kや8K対応に更新したうえで、12月までに番組を豊富にそろえなければなりません。
 4Kと8Kの2チャンネルを始めるNHKの上田良一会長は「超一流のコンテンツ(番組)を用意する」と胸を張ります。おもな番組はすでに4Kで制作しているNHKでは、平日は地上波のよりすぐりの番組を、土日は4Kオリジナル番組を1日18時間(8Kは12時間)放送する予定です。「放送開始日、4Kは南極から、8Kはイタリアから生中継する」(上田会長)ほどの力の入れようです。

遅れる民放の準備

 一方の民放はどうか。各局の代表は「いくつかの番組で4K制作を始めている」(BS朝日)、「花火大会を4K中継する」(BS-TBS)などとアピールしましたが、NHKとの質量の差は歴然。内容も、グルメや紀行、スポーツ・音楽イベントの番組が中心になるとしています。
 民放キー局系5局のなかで、BS日テレだけは1年遅れの2019年12月に新放送を始めます。同社の吉田真社長は「放送体制の進ちょく状況を総合判断した」と理由を語りました。ある民放関係者は「4Kで映像がきれいになるだけでは広告収入は伸びない」と打ち明けます。
 イベント終了後、A―PABの石田昭彦常務理事は「民放はスポンサー収入が伴わないと事業拡大ができない。急には4K番組がどんどんできるような状況ではないが、長い目でみてマーケットが広がれば増えていくと思う」と、民放各局の準備に理解を示します。
 4K対応機器と各局の放送予定表が出そろうのは、10月あたりから。NHKの8Kや民放キー局系以外のチャンネルを視聴するには、アンテナや室内配線の交換が必要になる場合もあります。石田さんは「まだまだ視聴者のみなさんに知られていない。周知広報の努力を続けたい」と強調しました。
(6月16日付)

 


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