2025年10月30日(木)
ガザ空爆 104人殺害
イスラエル 翌日 停戦復帰を発表
【カイロ=米沢博史】イスラエル軍は28日、パレスチナ・ガザ地区を再び空爆しました。ガザ保健当局によれば、各地で民家などが空爆され、少なくとも104人が殺害され、うち46人以上が子どもでした。10日の停戦発効以降で最大規模の攻撃となり、イスラエル軍は29日、停戦復帰を発表しました。
イスラエル軍は28日、パレスチナの武装勢力による襲撃により南部ラファで兵士1人が死亡したと発表。ネタニヤフ首相は同日、安全保障会議を開き、イスラム組織ハマスによる「停戦違反」を理由に、ガザ地区への強力な攻撃を直ちに開始するよう軍に命じました。他方、ハマスは同攻撃への関与を否定しています。
イスラエルのメディアは、ネタニヤフ首相が軍のガザでの支配地域の拡大を決定し、米国と協議しながら攻撃を調整していると報じています。アジア歴訪中のトランプ米大統領は29日、「イスラエルは反撃すべき」と空爆を擁護しました。
空爆を受けてハマスは28日、ガザ南部のトンネルで発見されたイスラエル人人質の遺体の引き渡しを延期したと発表しました。「イスラエルの攻撃拡大が遺体の捜索や回収を妨げ、引き渡しを遅らせている」と警告。「停戦合意を完全に順守している」と強調し、遺体回収を進めるため重機の搬入を求めました。
イスラエルの平和団体「スタンディング・トゥゲザー」のアロン・グリーン共同代表はX(旧ツイッター)で、「ネタニヤフによる集団懲罰なのか。ハマスに圧力をかけるための民間人爆撃なのか。それとも人を殺すこと自体が目的なのか」と批判しました。
ガザ保健当局のこの日の発表によると、10日の停戦発効以降、ガザでのパレスチナ人の死者は211人、負傷者は597人に達しています。








