2025年10月28日(火)
病院半数が赤字
医療関係者「補助金急げ」
厚労省が発表
2024年度決算
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厚生労働省は27日、医療法人の経営状況を発表し、2024年度決算で半数の病院が赤字であることが明らかになりました。同日の社会保障審議会の部会で公表しました。病院経営状況をめぐってこの間、自治体病院の9割で経常収支が赤字など、深刻な事態であることが問題になっていますが、政府公表の資料でも経営難が浮き彫りになりました。
同省は、25年8月時点で報告があった医療法人の24年度決算を集計。それによると2098病院のうち49・4%が経常収支が赤字でした。23年度の41・5%から約8ポイント赤字病院が増え、経営悪化がより深刻化しました。診療報酬の収益や医療支出といった本業の医業収支でみると、59・7%の病院が赤字でした。今の診療報酬では経営が立ちゆかないことを示しています。
診療所では、無床診療所2万574施設のうち34・4%が経常収支で赤字、有床診療所1307施設のうち40・8%が赤字でした。
同日の審議会部会で、日本医師会の角田徹副会長は、このままだと患者や国民を守る地域医療の崩壊につながるとし、「早期の補助金とコスト増に見合った診療報酬の期中改定を緊急かつ最大限に行うことが必須だ」と強調しました。
全日本病院協会の神野正博会長は、24年度の診療報酬改定が不十分だったために経営悪化を招いたとし、その不足も含めて前倒しで補正予算で対応するよう求めました。









