2025年10月26日(日)
子どもが主役の学童に
九州初 福岡で全国研究集会
![]() (写真)地元の人々の「よさこいソーラン」でしめくくった学童保育全国研究集会の全体会=25日、福岡市 |
「ただいま! おかえり! 子どもが主役 学童保育」をテーマに、第60回全国学童保育研究集会in福岡が25日、福岡市で始まりました。九州で初めての開催。オンラインを含め4300人が参加申し込み。九州各地の学童保育の子どもたちの日常を撮影したムービーで始まり、子どもたちの笑顔がスクリーンに大きく映し出されました。
特別報告では、長野県佐久市の保護者・風間綾女さんが指導員や保護者とつながり合ってきた経験について、岩手県学童保育連絡協議会の参加者が40日間の山林火災で大きな被害を出した岩手県大船渡市への支援活動について報告しました。福岡県宗像市の指導員は、大学時代にアルバイトで学童保育を知り、子どもたちと関わり合う中で、一生の仕事にしようと決意した経緯、その後の、子どもたちとのかかわりの中で自身も成長してきたことなどを語りました。
戸塚丈夫全国学童保育連絡協議会会長が基調報告。「子どもが『ここは自分の居場所』と実感できるには、子ども集団の規模、指導員の存在とかかわりが大きな要素です」と、子ども集団の規模の上限を守りながら学童保育を増やし、専門的な知識や技能、倫理観を身につけた指導員2人以上を継続的に配置することの必要性を指摘しました。
地元の福岡県北九州市から来た保護者は、「7回目の参加です。学童保育がどのようにつくられてきたのか、保護者と指導員の運動によって、何十年もかけて国の制度として確立させてきたことなど、ここに来ないと知らないままだったことがいろいろあります。学童保育は地域によっていろいろなので、福岡とは異なる地域の学童保育についてもっと知りたい」と、分科会への期待を話しました。









