2025年10月24日(金)
自衛隊出演は事務局独断
沖縄エイサーまつり 平和委が会見
![]() (写真)会見する(左から)千葉市議、前川さんら=22日、沖縄市 |
自衛隊が「沖縄全島エイサーまつり」(沖縄市、実行委員会主催)に出演した問題で、実行委事務局(責任者は実行委員長=花城大輔市長)が実行委の各委員に諮らず、事務局のみの判断で自衛隊出演を立案、決定していたことが分かりました。出演団体の選定を巡っては、出演を希望する子ども会などが選ばれず、希望していない自衛隊が選ばれ、不透明さが指摘されていました。22日、沖縄市平和委員会が同市で会見し、明らかにしました。
9月12~14日に開かれた同まつりで、陸上自衛隊第15旅団エイサー隊は初日に出演しました。市民団体「止めよう新基地!沖縄市民会議」は開催前に、子ども会などが選ばれずに自衛隊がトップ出演することは「まつりの趣旨に反する」として、取りやめを実行委などに要請。実行委を構成する琉球新報社や沖縄テレビは選考にかかわっておらず、自衛隊出演には違和感を覚えるとして、選定に疑義を示していました。
一方、山内強副市長は3日間とも事務局が作成した出演団体の案を各委員に示し、「押印をいただいて決定している」(日本共産党の千葉綾子市議への議会答弁)と反論。しかし、同市平和委の前川盛治さんが市に開示請求した文書によると、各委員の押印を得たのは最終日の案だけで、自衛隊が出演する初日の案は「事務局で選定している」としたものでした。
会見で前川さんは、山内副市長の答弁は事実に反すると批判。出演取りやめ要請に対し、「祭りは政治を持ち込む場所ではない」(「産経」9月13日ネット掲載)と市民団体を攻撃した花城市長へ、近日中に発言の撤回などを迫って要請する考えを述べました。









