2025年10月24日(金)
きょうの潮流
女性がいっせいに仕事や子育て、家事を休んだら社会は一体どうなるの? それを見える化したのが、北欧アイスランドのストライキ「女性の休日」です。1975年10月24日の前代未聞の取り組みから今年で50年▼男女平等世界1位、女性が最も生きやすい国といわれるアイスランド。その昔は、夫の出世が妻の幸せなどという役割を強いられていました。女性の9割が参加したと言われているストがどうして実現できたのか▼ドキュメンタリー番組「女たちがいなくなった日 “男女平等先進国”アイスランドの原点」(NHKBS 初回放送は昨年10月22日)は、当事者の証言とアニメーションで「休日」を手にした経過を伝えました▼75年6月、アイスランド政府が開催した「女性会議」が重要な契機に。労働組合、女性団体など多様な考えを持つ人たちが集まりました。男性より低賃金なのに「女性が働かなければ社会は回らない」。そのことを全国民に伝えるには、丸一日のストだと呼びかけることに▼この会議でストに賛同する署名が集まります。ところが右派の人たちが反対。ストライキという言葉は受け入れられないと。そこで「休日」に変更。必要だったのは団結だったからです。全日ストの実現はその後の「ジェンダー平等法」制定につながる大きな一歩に▼“みんなの心臓が同じ鼓動を打つのを感じていた”。この日を振り返る映画が25日から全国で順次公開されます。思想や職種の違いを超えた、躍動の歴史をかみしめたい。








